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残り2個、残り5分、あと3つなど、「残り」や「あと(余り)」という言葉を使う場面は、
普段の会話の中でたくさんありますよね。
ではそれらを英語で…となると、簡単そうに思えて意外とパッと浮かばなかったりしませんか?
でもご安心下さい!
英語でも「残り」や「余り」を表す表現は簡単で短いので、
すぐに覚えてすぐに使っていくことができます!
この記事では、そんな「残り」や「余り」の言い方や、それらに関連する他の表現
なども紹介していきたいと思います!
“残り”は語尾にLeftをつけるだけ!
まず最初に、「残り」や「あと」について。
「残り〇〇」や「あと〇〇」という表現は
単語、又は文章の後ろに“Left”を付け加えるだけです。
本当にたったこれだけで大丈夫なんです!
例えば、「あと10分」と言いたい時は、
10 minutes left.
と言うだけで意味が通じます。
きちんと文章で伝えることももちろん出来ます。
その場合は、
There are 10 minutes left.
(10分残っています)
を使います。
文章で伝える場合は基本的に、
There are/is ~ left
というような形になります。
文法的に説明すると、
Leftは右左の左(left)を表しているのではなく、
正しくはBe leftという表現のことで、leave(置く、残す)の受動態を指しており、
直訳すると「残される」「置かれている」という意味です。
そこから「残り~」「あと~」という意味で英語圏では使われています。
様々な文章の中に組み込んで使える便利な表現なので、使い方をたくさん覚えていきましょう。
(期末試験まであと一週間しか残っていない)
→ 「(There are) only ~ left until ~」で
「~まであと(残り)~しか残っていない」という表現を意味します。
There were still 5 people left in the bus.
(バスの中にはまだ5人残っていました)
There is nothing left in the refrigerator.
(冷蔵庫の中には何も残っていません)
A: How many products are left in the stock?
(在庫にはあと商品がどれくらい/何個残っていますか?)
B: 100 are left for now.
(今のところあと100個残っています)
→ 疑問形で尋ねるときは、「How many/much ~ are/is left?」と言います。
・How much is left?
・How many are left?
だけでも大丈夫です。
「あとどれくらい」というのを強調したいときは、
・How much more is/are left?
と言うこともできます。
A: How much is left until the meeting?
(会議まであと何分残っていますか?)
B: 15 minutes.
(15分です)
A: Then let’s wrap this up now and head to the meeting room.
(ではこれは一旦引き上げて、会議室に向かいましょう)
→ 「How much do we have left?」と言うこともできます。
直訳すると、「私たちはあとどれくらい残りを持っていますか」という意味になってしまいますが、
それで「あとどれくらい(私たちに)残っていますか」という意味として成り立ちます。
「残り」や「あと」を意味するleftの使い方についてはこのようになります。
次に、「残りの」や「余りの」といった名詞の前に付く形での「残り」や「余り」についてです。
Left 以外の「残り」を表す英語表現
名詞を修飾する「残り」や「余り」は主に、
- The rest of
- Remaining
と言います。
例えば、「残りの(残っている)お金」は、
The rest of money
Remaining money
となります。
The rest of
The restは「残り」という意味の名詞なので、
ofをつけて「残りの」という意味になります。
(「休む」「休憩する」という意味の動詞のrestとは全く関係ありません。)
一つ気をつけなければいけないのが、必ずtheをつけるということです。
A rest of とは言いませんので注意が必要です。
<例文>
You can do whatever you want in remaining time.
(残りの時間は何でもあなたが好きなことをすることができます)
The rest of the classmates will wait here until further announcement.
(残りのクラスメイトは新たな指示があるまでここで待機します)
Remaining
Remainは「残る」という意味で、それが形容詞形になって、
Remaining(残った、残っている)となっています。
「のこり10分」を言いたいときに、
Remainingを使って、
Remaining 10 minutes というが表現もできます。
しかし、数を含まない名詞だったら
Leftでも「残りの」という意味になるため、
のほうがよく使われる表現になってます。
The restとRemainの違い
次は、the restとremainについてです。
どちらも「残り」「余り」という意味としても成り立つ名詞ですが、
正確にはニュアンスが異なります。
The rest
The restは、「全体の中で残っている部分」「全体の中でその他の部分」というイメージです。
<例文>
We will take this portion and the rest will be for tomorrow.
(今日はこれだけ取って、残りは明日のためです)
Remain
Remain(s)は、「全体的に留まっている(残っている)もの」というイメージで、
周囲の状況の変化に対して従来の状況を保ち続けるという意味合いを持ちます。
そのため、remain(s)は、「残り」や「余り」以外にも、
遺跡/跡地/残骸/名残/亡骸
などと言った意味も持ちます。
これらは大抵複数形で使われます。
<例文>
(そこには古代の文明の跡があります)
次に紹介したいのが、「残り物」「食べ残し」などの名詞を表す英単語です。
「食べ残し」は”Leftover”
海外に行ったことがある方は、レストランなどのメニューで、
”Leftover”という表記を見たことがあるのではないでしょうか。
実はこれ、「食べ残し」という意味なんです!
日本でも海外でもレストランなどでよく、
「食べ残しはご遠慮ください」や「食べ残しがある場合、追加料金が課されます」
といった注意書きをよく見かけますよね。
英語だと、
No leftover allowed.
(食べ残しはご遠慮ください)
Any leftover will be charged.
(食べ残しはいかなる場合でも追加料金が課されます)
という風に表現できます。
食料以外の残り物でもleftoverと言うことはできます。
今後海外でレストランに行く機会があれば、ぜひ”leftover”の表記に注意してみてください。
さてここからは「残り」や「余り」に関連する表現についてご紹介したいと思います。
「あと何分以内」は”in 〇〇 minutes”
最後に紹介したいのが、
「あと◯分」や「◯分以内」という表現です。
友達に連絡する時によく、「あと5分で着く!」や「10分以内に着く!」と言ったりしますよね。
これらは英語で、
I’ll arrive in 5 minutes!
I’ll be there in 10 minutes!
という風に言います。
「~分以内」は”in ~ minutes”と表現します。
これは分数だけでなく、日数などにも使うことができます。
例えば、
Your product will be delivered in 3 days.
(あなたの商品は3日以内に届けられます)
という感じで使います。
また、「時間以内に」という表現は、
In time
と言います。
<例文>
I’ll definitely finish it in time.
(時間以内に必ず終わらせます)
よくon timeと意味が混同されがちなのですが、この二つは意味や使い方が異なります。
On timeは「時間通りに」「時間ぴったりに」という意味を表します。
規定の時間丁度、ぴったりというイメージです。
<例文>
He came to the meeting place on time.
(彼は時間通りに待ち合わせ場所に来た)
In timeは「時間までに」「時間以内に」という意味を表すので、
「少なくともその時間までには事が終わる」
すなわち、「その時間までのいずれかには終わる」というようなイメージです。
<例文>
Please submit this assignment in time.
(時間内にこの課題を提出してください)
まとめ
- 「残り〇〇」や「あと〇〇」は語尾にleftをつけるだけでOK
- 「残りの」や「余りの」は、形容詞形のremainingや名詞のthe rest ofを使って表現する
- The restは「全体の中で余っている部分」「その他の部分」を表し、
remain(s)は「全体的に形変わらず留まっているもの」を表し、遺跡/残骸/名残などの意味も持つ - 「食べ残し」は”leftover”で、レストランなどでよく見かける重要単語
- 「~分/日以内」は”in ~ minutes/days”と言い、
「時間以内」はin time、「時間通り」はon time
この記事では、「残り」「余り」「あと」といった表現について、
またそれらに関連する言い回しや、細かいニュアンスの違いについてなど解説しました。
Left, remain(ing), the restの3つの表現は、
「残り」や「余り」を表現する際にキーとなってくる重要な語彙なので
必ず覚えて使いこなしていけるようになりましょう!