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ケガや病気はいつ自分の身に起こるか分からないものですよね。
私は以前、カナダの雪道で派手に滑って足を捻挫したことがあります。
それも英語もままならない留学1年目のときでした。
近くのクリニックで診てもらったんですが、最初に「動かすと痛い」と英語で言えなかったためお医者さんにグイっと足首を回され半泣き状態でした。
私のように余計な痛い思いをしなくていいように、万が一に備えて痛みを伝えるフレーズを頭の片隅に置いておくことを絶対にオススメします。
よく使われる便利な表現をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
「痛い」を表す英語表現
英語で痛み伝える際に使われる代表的な単語にpain, ache, hurt, soreの4つがあります。
どれも日本語では「痛い」という意味ですが、それぞれニュアンスや使い方が異なります。
「下腹部が痛い」、「足が筋肉痛」、「歯が痛い」、これらの「痛み」にはどの単語を使うか分かりますか?
では早速一つずつ見ていきましょう。
「Pain」 の意味と使い方
Painは基本的にどのような痛みにも使える非常に万能な単語です。
使い方もとっても簡単で、「I have a pain in体の部位」または「I feel pain in体の部位」と言います。
I have a pain in my back.
背中に痛みがあります
I feel pain in my right eye.
右目が痛いです
これらは一般的な痛みを表します。
もし「すごく痛い」や「少し痛い」など痛みのレベルを伝えたい場合には、painの前に次のような表現を加えるとより詳しく自分の症状を伝えることができますよ。
酷い痛み: Severe / Bad
I have a severe pain in my lower left abdomen.
左下腹部に激しい痛みがあります
I have a bad pain in my back.
背中がひどく痛みます
中程度の痛み: Mild / Moderate
I have a mild pain in both knees.
両ひざに中程度の痛みがあります。
I have a moderate pain in the back of my head.
後頭部に中程度の痛みがあります。
軽い痛み: Slight / Little
I have a slight pain in my left ankle.
左足首に少し痛みがあります。
I have a little pain in my chest area.
胸のあたりが少し痛いです。
「Ache」の意味と使い方
Acheは体の中の痛みを表します。
ここで一番のポイントになるのが「継続的な鈍い痛み」という点です。
あまり強い痛みではないけれど長引く慢性的な時に使います。
日本語では「ガンガン」または「ズキズキ」と表現されることが多いです。
「身体の部位 + ache」で「〇〇痛」と表されます。
日常生活でよく使われる定番の言い回しがこちら。
- headache 頭痛
- stomachache 腹痛
- toothache 歯痛
I have a headache today.
今日は頭がガンガンするんだ。
I had a stomachache last night after dinner.
昨夜は夕食の後で腹痛がありました。
I have been having a toothache for a week.
一週間ずっと歯が痛いんです。
その他、動詞の形にして使うことも出来ます。
My knees are aching. I think it’s going to rain soon.
膝がズキズキする。もうすぐ雨になるな。
I think these shoes don’t fit me. My feet are aching.
靴が合ってないみたい。足が痛いよ。
ただし、この動詞の形で使うacheは文法的には問題ないのですが最近はあまり使われなくなってきています。
この場合は次にご紹介するhurtを使うことが増えてきているので、合わせて読んでみてください。
「Hurt」の意味と使い方
Hurtも痛みを表す代表的な単語ですね。
「痛みを引き起こす」や「痛みを与える」という意味があります。
ケガの症状を伝える言い方だけでなく、日常会話の中でカジュアルに使われることも多いので例文と合わせてご紹介していきます。
痛みを与える・引き起こす
These shoes hurt my feet. I think I should get a new pair.
この靴足が痛くなるよ。新しいのを買わなくちゃ。
直訳すると「靴が痛みを引き起こす」という変な日本語ですが、英語ではこのような表現はよくあるので覚えておきましょう。
My feet hurt from walking all day long.
一日中歩いたから足が痛いよ。
「足が痛みを引き起こしている」という直訳になります。
「足が痛い」という意味ですね。
Don’t do that. You are hurting me.
やめてよ。痛いから。
誰かに何かされて「痛い」という時にはYou are hurting meという言い方をします。
直訳すると「あなたが私に痛みを与えている」となります。
これは決まり文句のようなものなので、このまま暗記してしまうといいでしょう。
Are you ok? Did you hurt yourself?
大丈夫?ケガしなかった?
「ケガしなかった?」という時にはdid you hurt yourself?を使います。
「自分で自分に痛みを与えた?」と直訳するとちょっと不思議な感じがしますよね。
他人の痛みを感じる
「それは痛いね」や「今の痛そう」など、他人の痛みを感じ共感や同情を表現する時にはthat hurtsと言います。
会話でよく使われるので、下の例文を参考にしながら実際に声に出して練習してみてください。
A: I went to see a dentist and I got drilled a lot.
歯医者に行ったんだけどすごく削られたよ。
B: aww, that hurts.うわぁ、それは痛そうだね。
A: What happened with your leg?
その足どうしたの?
B: I got drunk last night and fell off from the stairs.昨日ちょっと飲みすぎちゃって階段から落ちたんだ。
A: That hurts.それは痛かったね。
このようなちょっとした一言を覚えておくとスムーズな会話になりますね。また、英語でも相手への気遣いができるとスマートですよね。
心の痛み
身体的な痛みの他に、hurtを使って心の痛みを表すこともできます。
恋愛ごとでもよく使われるので、海外ドラマや映画などで耳にしたことがあるかもしれませんね。
A: What, you went dinner with your ex?
え?元カノとディナーに行ったの?
B: I am sorry. I didn’t mean to hurt you.ごめん、きみを傷つけるつもりじゃなかったんだ。
A: I still can’t believe he dumped me.
彼が私をふったなんてまだ信じられない。
B: I understand you got hurt but you should move on.傷ついたのは分かるけど、次に行こうよ。
Hurtは実に様々な使い方ができますね。
病院で使えるだけでなく日常生活の中で表されるちょっとした「痛い」にも対応できるので、ぜひどんどん使ってみましょう。
Soreの意味と使い方
soreは「炎症や傷による痛み」や「疲労による痛み」を表します。
あまり馴染みのない単語かもしれませんが、風邪をひいた時や長時間のパソコン作業をした後など普段の生活の中で使えるsoreを使った表現はいくつもあるんですよ。
知っていると役立つと思う言い回しを例文と合わせてご紹介します。
I have a sore throat.
のどが痛いです。
I have sore muscles.
筋肉痛です。
My legs are sore from walking hours and hours for Pokémon go.
ポケモンゴーで何時間もあるいたから足が痛いよ。
I have been using my computer all day. My eyes are sore.
一日中パソコンを使っていたから目が疲れたよ。
A doctor told me to do some exercise so I went swimming yesterday, and now my muscles are very sore.
医者に運動をするように言われたから昨日は泳ぎに行ったんだけど、今すごく筋肉痛だよ。
Killing meの使い方とは?
会話でよく使われる非常にカジュアルなものに「体の部位 is killing me」という表現もあります。
「~が死ぬほど痛い」と言う意味で、丁寧ではないですが相手が親しい人などの場合ネイティブがよく使う言い方です。
My back is killing me.
背中が死ぬほど痛い。
My head is killing me.
頭痛がヤバい。
My feet are killing me.
足が痛くて死にそう。
とっても簡単で、そのインパクトも手伝って覚えやすいですよね。
「~ is killing me」と言う表現についてはまた別の機会に詳しくご紹介しますが、
簡単に言うと「~が耐えられない」という意味なんです。
一見、物騒なイメージですがご安心を。
まとめ
英語で痛みを伝える時に使えるフレーズをご紹介しました。
では、振り返りましょう。
ここで一度おさらいしましょう。
Pain: 一般的な痛み
Ache: 慢性的な鈍い痛み
Hurt: 「痛みを引き起こす」という英語特有の表現方法
Sore: 炎症による痛み、疲労による痛み
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たくさんの「痛み」を表す言い方がありましたね。
冒頭で「下腹部が痛い」、「足が筋肉痛」、「歯が痛い」の痛みについて正しく言えますか?と質問したのを覚えているでしょうか。
いまなら正しく「痛い」を英語で言い表せそうですね!
下腹部が痛い
I have a pain in my lower abdomen.
足が筋肉痛
My legs are sore.
歯が痛い
I have a toothache.
正しく痛みを表現できたでしょうか?
この他にも様々な言い方がありましたね。
痛みを正しく伝えることで適切な治療をよりスムーズに受けることができます。
本当は使わないのが一番なんでしょうが、ケガばかりはいつ起こるか分かりません。
もし海外でケガや病気をしてしまったら、どうか気を落とさずに今回ご紹介したフレーズを使って正確に伝えてみてくださいね。