目次
こんにちは、ミキです。
今では英語にも慣れて、スラスラと話せるようになりました。しかし、学生時代、私がアメリカの大学へ留学した際に一番悩んだのが、現地の学生たちの会話にうまく入れない、ということでした。
聞き取れないし、早くてどこで口を挟めばいいかわからない。せっかくネイティブの人たちの輪の中にいるのに、だまって作り笑いをしたまま、何も話せず終わってしまう日々が続くことがありました。
留学する前は、一生懸命勉強してきて、留学できるレベルのTOEICの点数もとれたし、大学の英会話の先生ともそこそこ話すことができていて、準備満タン!と思っていたのに、いざ現地につくと、その成果がまったく発揮できない、というのが本当に辛かったです。
この記事では、英会話の授業や教材ではなかなか教えてくれないけれど、知っていればアメリカ人の会話にも入りやすくなるような知識や情報をご紹介します!
これからアメリカへ留学しようとしている方や、今現在留学中で、私のような悩みを抱えている皆さん、またアメリカの会話の文化に興味のある方、必見です!
会話の仕方が日本とは違う!
まず知っておいていただきたいことは、
「日本語の会話の仕方は必ずしもアメリカでそのまま適用できるわけではない」
ということです。
英会話の授業で学ぶことや、英会話の教科書、インターネット、本に載っている基本的な質問文や答え方などの会話のやり取りは、アメリカ人が話す英語とは大きく異なっています。
こういった教材は、あたかも日本語の会話を英訳しただけかのような雰囲気があります。アメリカでそっくりそのまま話されているかと言ったら、大きな間違えです。
私は、「違い」を知ってから、いち早く英語が上達していきました。気を付けないといけません。
日本人が日本人のために作った、通じない英文であるものがとっても多いです。
こういったものは、英語の本質を損なっています。
国が違えば、会話の文化も違うものです。
そもそも、日本語には直接訳せないような表現は多くありますし、受け答えの仕方も日本語の会話にはないような特徴がたくさんあります。
以下からは、これらのことをより詳細に示すために、私が実際にアメリカで経験してわかった英語の会話と、日本語の会話との大きな違いや、
アメリカならではの会話の特徴をご紹介しながら、どうしたらアメリカ人の会話に入ることができるか、を考えていきたいと思います。
“How are you?”は、あいさつの一部
中学校1年生で必ず習うフレーズ、“How are you?”。 でも実際、「元気ですか?」なんて日本ではそんな頻繁には使わないフレーズですよね。手紙の書き出しか、せいぜい人に久しく会ったときくらいでしょう。
アメリカでは、“How are you?”はあいさつとセットでくっついているようなもので、人に会った時などに“Hi”や“Hello”とあいさつするのと同時に“How are you?”がついてきます。むしろ、“Hello”単体で言う頻度のほうが少ないくらいです。
例えば、“Hi, how are you?”「やあ、元気かい?」
“I’m good! How are you?”「元気だよ!君は元気?」
また、“How are you?”よりももっと使われている、カジュアルなあいさつフレーズとして、 “What’s up?” というスラングがあります。
これは、“What are you up to?”の略で「何をしているの?」「何か新しいことがあった?」という意味です。
例えば“Hey, what’s up?”「よう、元気か?」
“Not much.” 「特に変わりないよ。」/“I’m doing great.” 「いい感じだよ・元気にやってるよ」
定番の答え方としては上にあげた“Not much.” 「特に何も・別に」がありますが、そのほかにも
“I’m doing great.” 「いい感じだよ・元気にやってるよ」
ということができます。
また、そのあとに、今自分が何をやっているかを話して続けることもできます。
例えば、“I’m just studying.” 「ちょうど勉強しているところなんだ」
他にも “How are you?”と同じ意味になるもので、とてもよく使われる“How’s it going?”という言い方もあります。
たとえば“Hi, how’s it going?” 「調子はどう?」
“Pretty well.” 「とてもいいよ」/ “Not bad.” 「悪くないね」
これらのように、日本語ではめったに話さない「元気ですか?」というフレーズは、英会話では人に会ったらほぼ必ず言う、あいさつのようなものなので、“Hello”と続けて言えるように癖をつけとくとより自然な会話ができると思います。
余談ですが、、、、教科書で定番の“How are you?”に対する受け答え、“I’m fine.”は実際、アメリカではこういったあいさつの時にはあまり使われていません。
“I’m fine.”はどちらかというと、「大丈夫だよ。」といった意味になり、たとえば、外を歩いているときに転んで“Are you okay?” 「大丈夫?」と聞かれたときに“I’m fine”「大丈夫です。」と答える、こんな場面に使うことが圧倒的に多いです。
とにかく速い英語、そしてスラング理解の仕方
私は小中の義務教育と高校、大学で少し英語を勉強してきただけで、帰国子女でもなければ、小さいころから英語に触れてきたわけでもありません。
なので、留学して始めのころは現地の学生が話す英語がものすごく速くて、何を言っているのかさっぱり聞き取れませんでした。
さらに、アメリカの英語にはスラングがとても多く、とくに学生たちの会話は半分以上がスラングで話されているので、スラングの存在自体知らなかった私にとっては、英語ではなく知らない世界の言語でも話しているかのように聞こえていました。
元々、才能もセンスもありませんでした。
こんなにも、英語がダメダメな私が本物の現地の英会話を、どう乗り越えるか。
私が変わったキッカケは次の5つです。書し者の頃から実践しているものばかりですので、ここで習得して頂きたいと思います。
初心者が上達する英会話の勉強法とは?
今、英語の困っているのであれば、参考になるものばかりを紹介したので是非最後まで読んでください。
アメリカの映画やドラマを観る
アメリカの映画やドラマを観て、早い英語のリスニング力をつけたり、スラングを勉強することもとても大事です。
こういった生の表現を知ることで、英語の型や、法則をすることが出来ます。英語を話すネイティブスピーカと出会ったときに映画、ドラマで知った型が生きてくることが結構ありました。
知らない表現に出会ったときの対処法
それでもやっぱり聞き取れなくなってしまうこともあるので、そんな時には、
“Sorry, I couldn’t catch what you said. Could you repeat again?”「ごめんなさい、なんて言っていたか聞き取れなかったの。もう一回言ってくれる?」とか、
“I’m sorry. Could you speak slowly?” 「すみません。ゆっくり話していただけますか?」
って聞いちゃいましょう!
たいていのアメリカ人は、こう言われれば、あなたのことを考慮して、ゆっくり優しく話してくれるはずです。
日本では、相手が話している途中でそういったことを言って口をはさむことは、失礼にあたるかもしれませんが、アメリカではむしろ、口をはさむことが歓迎されます。
なぜならそれが会話に「参加しているよ」、「聞いているよ」というようにとらえられるからです。
慣れるまでは大変かもしれませんが、たとえ聞き取れなかったとしても、上で紹介したように、もう一度話してもらうようにした方が、相手から喜ばれます。
相手はあなたが聞き取れないことに気づいてくれて、丁寧に話してくれるし、聞き取れないで流してしまうよりも礼儀として良いと見なされます。
だから、遠慮なく聞いてみましょう。
相づちをうつ
日本では、相手が話しているときは静かに聞いているのが好まれますが、アメリカでは相手が話しているとき黙って静かに聞いているだけだと、あまり話に興味がない、話を聞いていない、ととられてしまうことがあります。
なので、ほどほどに口を挟んで相づちを打ったほうが、話を聞いていますよ、というアピールになり好まれます。では、どう相づちを打てばいいのか、以下によく使える方法をご紹介します。
- Uh-huh / yeah / I agree / right / I think so too
- Yeah? / really?
- That’s nice / cool / awesome / sweet / great / perfect / fantastic / interesting
- 話に割り込む、コメントする
「Uh-huh/yeah/I agree/right/I think so too」は、どれも「そうだね」「そのとおり」「私もそう思う」といった、同意をあらわす表現です。相手が話している内容について自分も同じ意見だと思ったら、相手が話している途中でもこれらの単語でちょこちょこ口を挟んでみるといいと思います。
「Yeah? / really?」は、「ほんとに?まじ?」というように相手が話したことをより詳しく聞きたいときや、聞き返すときの表現方法です。言うタイミングは日本語と同じように考えればいいと思います。
「That’s nice / cool / awesome / sweet / great / perfect / fantastic / interesting」は「すごいね」「いいね」「おもしろいね」「すばらしいね」など軽いコメントをして相づちを打つのにとても便利な表現です。
これも、「Uh-huh/yeah/I agree/right/I think so too」の表現と同じように、相手の話の所々で口を挟むようにして言ってみると上手に相づちが打てると思います。
「話に割り込む、コメントする」は、上記の項でもお話ししましたが、話に割り込むことはアメリカの会話では推奨されることなので、大したことがなくても何か思ったら相手の話に介入してしまう、という方法です。
ただ、これはちょっと難しいので、慣れが必要です。
聞き取るのに必死な初めのころは、私はこれ全くできませんでした。
それでも、なにも相づちを打たずに聞いているのは失礼になってしまうので、ちょっとでも聞き取れたら上の2つの表現を使ったり、たとえ聞き取れなかったとしても、話してる相手の雰囲気やノリで「That’s nice / cool / awesome / sweet / great / perfect / fantastic / interesting」の表現をちょこちょこといれてみると、会話っぽくなると思います!
会話の返しはひとことじゃ足りない?!
日本人と比べると、アメリカ人って、かなりおしゃべりなイメージはないですか?私の勝手な分析ですが、アメリカ人の会話は、日本人の会話よりも一人が一回に話す量が比較的多いと思います。
それはどういうことかというと、一つの質問に対しての答えが、ひとことでは収まらず、何言にもわたって返されるからです。たとえば、以下はよく聞くアメリカ人の会話です。
Aさん“How was your weekend?” 「週末はどうだった?」
Bさん“Pretty good. I went to see a movie and watched The Greatest Showman! It was so cool and I really liked it.”
「とてもよかったよ。映画に行ってグレイテストショーマンを観たんだ。素晴らしいし、気に入ったよ。」
Aさん“That’s nice! I did…” 「それは良かったね!私は~したよ、、、」(会話が続く)
もし、日本語の会話だったら、
Aさん「週末何した?」
Bさん「映画行った」
Aさん「へえ、何見たの?」
って感じに1問1答形式で話が進むことが多いですよね。一方、上のアメリカ人の会話では、一つの質問に対して3つの文で答えています。
もちろん、日本人だって、こんな風にたくさん話す場合もあるし、逆にアメリカ人の会話も1問1答で進むこともあるのですが、広く相対的にみると、上のような会話の特徴が国による大きな違いと言えるのではないかと思います。
日本人は相手を尊重しあう文化があるからでしょうか、会話の仕方もお互いが対等に話せるように考慮しながら進んでいるようにみえます。
一方、アメリカでは自分を主張することが大事で、自分の番が来たら周りにどう思われようと気にしない、とにかく自分の好きなことを好きなだけ話すことで、会話に参加しているという意思表示をしているようにとらえられます。また、質問に対する答えに理由をつけることが大切だとされているのです。
もし、日本語の会話のように、返しが「映画行った」、だけで終わってしまうと、この人はあんまり話したくないのかなあ、とか、シャイなのかなあ、と受け取られてしまったり、会話を打ち切っていて失礼だと思われてしまうこともあるのです。
しかしながら、英会話の教材やオンラインの英会話例文集を見ると、なぜか日本人の会話のような1問1答形式の英語センテンスばっかり出てくるんですよね、、、。
私はアメリカ以外の英語圏に行ったことがないので、ほかの国のことはわかりませんが、アメリカでは、この1問1答形式はあまりメジャーではないような気がしてならないのです。私のアメリカ人の旦那も、1問1答形式は、グーグルのSiriの機能みたいで、まるでロボットのようだ、と言っています。
そうであっても、実際にアメリカでこんな会話ができるか、と言ったら、1問1答に慣れている私たち日本人にとってはなかなか難しいことですよね。
アメリカ人は自分の話す番が来たらどのような内容で、どのように話を続けているのか、つぎの項で詳しくお話しします。
理由をつける+すごくありったけのことでも堂々と話す
とくにカジュアルな会話であれば、理由を加えてみたり、そんなに難しく考えすぎず、しょうもない、ありったけのことでもドヤ顔して話せばよいだけです。
たとえば、先ほどの会話の例を見てもわかるように、聞かれたことに対する回答をまず言い、それに関する理由をつけ足す感じで話せば、少しやりやすいと思います。
“How was your weekend?” 「週末はどうだった?」
“Pretty good. I went to see a movie and watched “The Greatest Showman”! It was so cool and I really liked it.”
「とてもよかったよ。映画に行ってグレイテストショーマンを観たんだ。素晴らしいし、気に入ったよ。」
このように、「週末はどうだった?」に対して、まず簡単に「よかった」と答え、そのあと何が「よかった」のか理由を話していることがわかります。
また、アメリカ人は、カジュアルな会話だと、話している内容はものすごくありったけなことばかりだし、ものすごく適当で、話もしょっちゅう脱線しています。たとえば、下のある日の会話をご覧ください
レジで、店員さんと私の旦那(アメリカ人)の会話
店員:“Hi, how’s it going?” 「やあ、元気かい?」
旦那:“Pretty good. I was writing a resume that I needed to submit on the interview…. But I just found out like “oh I don’t have printer” so I rushed here to buy it.”
「元気だよ。レジュメを書いて面接にもっていかなきゃならないんだけどさ、プリンターがないってことに気づいたんだ。それで急いで買いに来た。」
読んだ通りですね、しょうもないでしょ。他のしょうもない長々としたおしゃべりもどうぞ。
“Do you like pizza?” 「ピザは好き?」とある人に聞いてみた。
Aさん:“Oh yeah, I like pizza. They’re so delicious. But sometimes they don’t fit my taste.”
「好きだよ。おいしいよね。でもたまにあんまり口に合わない時もあるけどね」
Bさん:“I love pizza! You can make them easily. You just need to put it in the oven and wait for a few minutes!”
「ピザ大好き!簡単に用意できるところがいいよね、オーブンに入れて数分待つだけさ!」
こんな感じで、「ピザは好き?」なんていう一つのくだらない質問に対して、日本語だったら好きか嫌いか答えておしまい、ってなるようなのを、アメリカ人はごくありったけなことをひたすら長々と、でも堂々と、あたかも自分しか話せない内容のように話すんですね、アメリカ人は。
それでも実際に自分がやってみるとなると、最初のうちはやっぱり慣れていないと難しいですよね。でも、まずはひとことの答えにプラスしてもうひとこと加えて話してみるとかして、少しずつふやして行ってみてください。とにかくあとは実践が大事です。
必ずしも良い反応が返ってくるとは限らない
(ちょっと番外編ですが。)
話せるようになれば、会話も少しは楽しくなってくるでしょう。しかし、自分が話したことに対して、時にはあまりいい反応が得られないことが多々あります。それはなぜかというと、アメリカ人は素直にリアクションする人が多いからです。相手の話が面白くなかったら無表情でいたり、そっぽを向いたりします。逆にものすごく興味を持ってくれると、思いがけないような大きなリアクションをしてくれるときもあります。私も始めのころは、一生懸命話したのに、相手がそんなにいい反応しなかったときは、ちょっと落ち込むこともあったのですが、今はもう、ああ、この人は私の話に興味ないんだなー、と思うだけでとくに気になりません。むしろ、私はこの素直な感じが割と好きです。
“Have a good day!”で終わる
アメリカでは、別れのあいさつとして、“Have a good day!”はものすごくよく使われるし、だれに対しても使うことができる、とても便利なフレーズです。
日本語にはあまりない表現で、直訳すると、「良い一日を!」となり、ちょっと不自然に聞こえるかもしれませんが、誰の前でもつかえる「さよなら」、だと思っていただければいいと思います!
もちろん日本語のように「さよなら」にあたる、“Bye” “See you”も多く使われますが、使用頻度としては、“Have a good day!”のほうが圧倒的に多いです。親しい友人でも、初めて会った人でも、スーパーの店員さんでも、年配の方々でも、先生でも、本当に誰に対してでもどんな状況下でもみんなよくいってますので、ぜひ覚えておくとよりスムーズな会話ができるでしょう!
まとめ
- How are you?はあいさつとセットで言う
- 聞き取れなかったときは相手が話している途中でも聞き取れないことを伝えよう
- 相づちをうつことは会話に参加している意思表示になる
- 質問への返しはひとことではなくもうひとことふたこと付け加えよう
- 別れのあいさつはHave a good day!がとても便利
この記事では、英会話教材にはなかなか載っていないけれど、知っていればアメリカ人の会話にも入りやすくなるような知識をご紹介しました。単語や文法、リスニングの勉強に加えて、こういった知識があると無いでは、実際の英会話の現場に立った時の馴染みやすさがずいぶん違うと思います。ぜひ役立てて、実践してみてください!
コメントを残す