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今回は、I apologizeの意味について分かりやすく紹介します。
突然ですが、日本人は謝りすぎだ、と海外メディアが述べている記事や動画を見たことはありませんか?
もともと日本人は、相手を不愉快にさせたくない意識が高いようで、確かに人とぶつかった時、道を通りたいとき、仕事で失敗したときなど謝るシーンは多くあり、
「すみません」「ごめんなさい」「申し訳ありません」と謝罪の日本語もたくさんありますよね。
同じように英語にもいろいろな謝罪の言葉があり、そのニュアンスも様々であるため、
知らずに使うと思わぬトラブルが起きてしまう可能性があります。
今日はそのうちの一つ、I apologizeの意味について紹介して行きたいと思います。
あまり耳にしたことのない表現かもしれませんが、
この記事を読めばI apologizeの使い方から、謝罪を表現する英語の使い分けまで、簡単に理解することができますよ。
I apologize の使い方
Apologize(アポロジャイズ)とは「謝罪する」を意味する動詞です。これに主語のIをつけることで、「申し訳ありません。」という意味になります。
例文をいくつか見て行きましょう。
①I apologize.
(申し訳ありません)
②I apologize for my mistake.
(間違いを謝罪いたします)
③I apologize for missing your pen.
(ペンをなくしてしまい、申し訳ありません)
④I apologize to you for this inconvenience.
(ご不便をおかけして申し訳ありません)
上から順番に、
- 単純にI apologize. という2単語で成り立っている謝罪文
- I apologize + for + 謝罪したい行為
- I apologize + for + 謝罪したい行為(行為が動詞の場合は〜ingの形にする)
- I apologize + to 人 for 謝罪したい行為
というように、
toをつければ誰に対して謝りたいか、forをつければ何について謝りたいかを細かく説明することができます。
これが基本的なapologizeの使い方です。
こちらの動画にはI apologizeと同じように
2語で表現できる便利な英語フレーズが分かりやすく紹介されてました。
ぜひ参考にしてください。
使い方がわかったところで、大切なのは使いどきです。
このapologizeをどのような相手にどんな時に使えば良いかを次から詳しく見て行きたいと思います。
I apologize はいつ使う?
先にも述べたとおり、apologizeを使った文章はあまり馴染みがないかもしれません。
それは、apologizeがとても丁寧な謝罪の言葉だからです。
ですから、日本語ではちょうど「申し訳ありません」という訳が相当します。
ビジネスシーンでお客様に失礼をしてしまった、カスタマーサービスで苦情を受けてしまった、など顧客、目上の人などに丁寧に謝罪をしたいときに使用しましょう。
以下、例文を紹介します。
(我々の予約ミスを謝罪します)
I apologize. I will let our team knows your bad experience.
(あなたが経験されたことをチームに周知します。申し訳ありません)
のように使うことができます。
某マップのレストランレビューでも、何か問題が起きた場合は、I apologizeとレストラン側が謝罪している口コミを見かけることがあるかと思います。
では最も一般的な謝罪の言葉、I’m sorry. がこのような場面で使ったらいけないのかと言うと、決して間違ってはおりません。
ただし、I’m sorry. と伝えた場合とI apologize.と伝えた場合では、謝罪を受けた側の気持ちが異なってくる可能性があります。
I’m sorry.とI apologize.の違い
まずI’m sorry. という言葉ですが、これは謝罪の他にも、「それは残念だ」といった後悔する気持ちを表す文章でも使います。
例えば
I’m sorry for your injury.
(あなたが怪我をしたことに、気持ちを痛めています) |
と言ったように、
少し意訳しましたが、たとえ自分に非がなくても、可哀想、という意味を込めて使うことができるのです。
一方で
I apologize for your injury.
(怪我をさせて申し訳ありません) |
という文章は、先ほどの例文と全く異なるニュアンスを持ってしまうことになります。
apologizeを使ってしまうと、怪我をさせてしまったのは自分で、自分の非を謝罪する文章になってしまうからです。
ですからビジネスシーンでも、
自分に非があってもなくても、相手の不便を可哀想だ、と思えばsorryを使うことができますし、
自分に非があって、または自分の会社や仲間に非があって正式に謝罪しなければならない、一言「それは残念ですね」という言葉で片付けてはならない場合にはsorryよりもapologizeが適切なのです。
逆に言えば、自分は謝罪の意味を込めてI’m sorry.と言ったはずなのに、
相手からは「謝罪もなく客観視された、単に可哀想と言われた」ように受け取られる可能性があるということです。
それでもビジネスで、ついついsorryが口癖で出てしまう!
そんな場合はI’m very sorry for〜やI’m really sorry for〜と言いましょう。
Very, reallyをつけることで謝罪の程度が一段深まり、相手にも誠意が伝わることと思います。
「ごめんなさい」を意味する似た英語
さて、謝罪を意味する英語はまだまだ他にもあります。
例えば先ほどのapologizeを使って、
My apologies.
(申し訳ありません) |
という言い方ができます。
この2単語で意味の成立する文章なので、My apologies for〜と文章として続ける使い方はせず、シンプルにMy apologies. と言いましょう。
よりカジュアルな謝り方として
Sorry, it’s my bad.
(私が悪かったです) |
という言い回しがあります。
正直このmy badという表現が、sorryの次によく耳にするかもしれません。
友達同士でちょっとしたことを謝る場合に使えるようになると、英語がぐんとネイティブらしくなりますよ。
「ごめんなさい」に何と返答する?
ではあなたが謝られる側だったらなんと答えますか。
- No worries. (大丈夫です)
- It’s ok. (大丈夫です)
- I’m ok. (私は大丈夫です)
- Don’t be sorry. (謝らないで)
- It’s not your fault. (あなたは悪くないです)
などは、謝罪を受け入れる言葉の一例です。
特にNo worries やDon’t be sorryなどは、問題ありません、謝らなくていいです、
とかなり気持ちよく謝罪を受け入れている印象があります。
一方でIt’s okは言い方によっては、起きてしまったことは仕方ないな、と少し根に持たれて諦めながら謝罪を受け入れているニュアンスになることがあります。
なお、謝罪に誠意が見られない時、謝罪のない時は
I want you to apologize.
(謝罪してください) |
と言いましょう。
I’m sorryを言い過ぎ
ここまで、I apologize.の使い方とsorryとapologizeの使い分け、謝罪を表現する他の英語表現とその返答について述べてきました。
私の住むカナダでは、比較的相手に対して謝る文化が強い、と言われています。
しかし日本人はそれ以上にsorryを使っているように感じます。
「すみません」=「I’m sorry」ではありません!
例えば急いでいるのに団体旅行客に道を塞がれて通れないとき、どいてください、という意味を込めて
I’m sorry.
と言ってはいませんか。
間違っているわけではありませんが、受け取り方によっては、あなたに非があるわけでも、相手を残念がっているわけでもないのに、相手にはあなたが謝罪してきているように思われることがあります。
こんな時は有名な単語、
Excuse me.
と言いましょう。
人に軽くぶつかってしまった時、道を通りたい時、誰かに道を聞きたい時、相手の落し物を拾ったから呼び止めたいとき、などは積極的に
Excuse meを使うことをお勧めします。
ちなみに余談ですが、どう考えても相手が悪い、列に割り込まれたから注意したい、など少し強めに気持ちを伝えたい時は、
Excuse me. エクスキュース ミー。と、
キューの部分に力を入れると、あなたが怒っていることがよく伝わりますよ。
まとめ
- apologize は「謝罪する」の意味
- apologize to 人、for 行動 で謝罪の内容を深めることができる
- I’m sorry よりも正式で丁寧な謝罪である
- 答える時はIt’s okやNo worries.
- 必要以上に謝らない。Excuse meを賢く使う
この5つのポイントを押さえておけば、日本人らしい奥ゆかしさと丁寧さと、さらには威厳を持ち合わせた一歩進んだ英語へとレベルアップができることでしょう。