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こんにちは、ベルです。
英語講師を始めて10年ほどたちます。
これまで初心者の生徒さんに時間配分を伝えただけで、
50点~100点伸びたことがありました。
だからラクして点数を伸ばしたいなら、
初心者用の時間配分を知ってから解くようにしてください。
昔の僕は、
「塗り絵だった・・・」
「最後の問題は読むことさえ出来なかった・・・。」
という試験も珍しくありませんでした。
初心者だと時間が足らずに、
「もう時間なの?」というくらい
すぐに終わってしまいますよね。
だからこそ、初心者はTOEICの時間配分次第で
100点は伸ばせるようになります。
それこそ、参考書を購入してテクニックを知る以前に
時間配分に気を付けるだけでも
すぐに点数があがりますよ。
特に、リーディングPartの
シングルパッセージとダブルパッセージは、
時間配分で劇的に点数が変わります。
また時間配分できないリスニングパートは、
問題が始まる説明案内の時にどうするのか?
それを気を付ければ得点アップに繋がるので
ぜひ、最後まで記事を読んで頂きたいです。
ということで今回は紹介したいのは、
新形式になったTOEICの時間配分について
紹介していきます。
初心者用がTOEIC受験するときの注意点
まず、TOEICの全体像の時間を確認しましょう。
記事の冒頭でも言いましたが、
TOEICはトータルで2時間と長い試験です。
パート毎の時間内訳は、次の通りです。
【TOEIC試験開始】 TOEICリスニングパートが開始 ↓ ↓ ↓(リスニングパートは約45分間) ↓ ↓ リスニングが終了し、リーディングのみの解答 ↓ ↓ ↓(リーディングパートは75分間) ↓ ↓ 【TOEIC 終了】 |
リーディングの75分間で全問を解ききることは難しく、
初心者のうちは塗り絵になってしまうこともあります。
なんとな塗り絵にしないように時間配分を気を付けていきましょう。
また注意点ですが、リスニングの音声が流れてる最中に、
リーディングの問題を解くことは
禁止されているので気を付けて下さい。
もう1つアドバイスとして、
TOEIC試験が始まる前のリスニングの音確認中に
「音声が聞こえずらい」とか、
「席の位置が悪い」などは
遠慮なく申し出した方がいいですよ!
※席の位置に関しては、空きがある時に限る
恥ずかしがって試験管に申し出れないと、
TOEICテスト中にモヤモヤして集中力が下がってしまうので
質問や、お願いは遠慮せずしましょう。
TOEICリスニングパート
リスニングは勝手に音声が流れていくので、
自分で時間配分の調整ができませんが、
空いた(問題解説してる)時間に1つ先のリスニング問題を確認すれば
要領よくTOEICを解くことが出来ます。
実際に1つ先の問題を確認するだけで、
点数を50点上げた生徒さんもいました。
特に、いつも同じことを解説する
問題説明のアナウンスは聞く必要が全くないので、
そのときに問題文・4つの回答を見ましょう。
問題形式については、公式問題集や
模試問題の参考書を解けば自然とTOEICスコアは伸びます。
Part1の時間配分
自動音声で「シールを破ってテストを開始してください。」
と流れるので、聞こえた瞬間に
Part1の前半すべてのイラストを見ましょう。
後半までイラストを見ても、
結局覚えることが出来ないので、
覚えることが出来る範囲でイラストと図を見ます。
余裕がある方は、
イラスト以外にも
Part3の質問文だけを見ても良いですね。
ただPart3については、集中力を乱さないように
本当にチラッとでいいです。
Part1は簡単な問題が多く、
大事な得点源なのでほかの問題に気をそらして、
ケアレスミスしないように気を付けましょう。
素早くPart1の問題に戻ってきます。
Part2の時間配分
新形式になってからサンプル問題がなくなり、
準備時間が減ってしまいました。
とは言え30秒は準備時間があるので
Part1のときに見ていた、Part3の質問文に目を通します。
先の設問に目を通すときは、
選択肢だけか、質問文のみにしましょう。
両方に目を通していたら集中力を欠きます。
そして時間もありません。
素早くPart2の問題に戻ってきます。
Part1と2に関しては具体的に解き方を解説しているので
そちらを参考にして下さい。
Part3の時間配分
新形式になってから
イラストと図形問題が追加されたました。
イラストと図形問題は、確認してから
頭で整理するのに少々時間が掛かるので
少しでも早く設問を先読みすると
得点アップにつながります。
同じように選択肢だけか、質問文のみを
先読みしていきましょう。
(問題引用先:TOEIC公式HPより)
先読みする目的は、
「どんな会話をするのか?の推測」です。
僕は、質問文のみを集中して読みます。
「登場人物の問題点や、するべきことが流れそうだぞ。」
程度の推測をするだけでも心構えができるので
得点アップにつながります。
Part4の時間配分
Part3と問題形式が同じなので
時間の使い方は、Part3と同じです。
解き方もPart3同様に、
先読みしつつ、会話を推測して
解いていきましょう。
TOEICリーディングパート
リーディングパートの時間は75分間あります。
リスニングと違って、どのパートから問題を勧めるかは自由です。
つまり、時間配分を気にするかどうかで
大きく得点が変わります。
塗り絵になるかどうかも
時間配分を気にしていれば対処できます。
初心者が高得点にするには問題数が多い、
Part7に時間を残すように
Part5とPart6は、ササっと答えるようにしましょう。
というのも、
Part5とPart6は、英語の知識を知っているかどうかで
5秒で答えれる問題もあります。
そういうお手軽な問題を判断して、
サクサク解くようにして、
分からなければ考えずに、次に行きます。
だって知識問題なんだから知らなければ考えるだけ無駄です。
考える時間は、Part7に回した方が効率が良いです。
リーディング問題数の内訳は?
TOEICリーディングパートの問題数は全部で100問あります。
100問中、それぞれのパート後にみていきます。
- Part5ー30問
- Part6ー16問
- Part7ー54問
となっています。
比率で言うと、
およそ2:1:4の割合です。
そこで初心者用の時間配分としては、
ほぼ知識問題であるPart5とPart6にかける時間は、
1問ごと30秒以内にしましょう。
逆に30秒以上かけてしまうと、
問題数が多いPart7(シングルパッセージとダブルパッセージ)
が苦しくなってきます。
Part5の時間配分
Part5は、1問30秒以内を目安に解いていくと
最後まで順調に進めることが出来ます。
全体で言えば、12分ほどです。
また、分からない問題を塗り絵にすることは
恥ずかしいことでなく英断です。
英断して、次にササっと進みましょう。
特に、Part7でいつも時間がないという方は、
迷いを断ち切って、問題を捨てる覚悟が必要です。
パート5を解き進める際に、なぜその回答にしたのか?
という、根拠を持つと順調に解けます。
そこで初心者向けの文法問題の対策についてまとめました。
次の記事を参考にしてみてください。
Part6の時間配分
Part6は新形式になり、問題数が増えました。
16問あります。
増えたといっても、Part5同様に、
1問を30秒以内に解くようにしましょう。
全体で、8分ほどです。
Part5と6で合わせて20分ほど使いましょう。
しかし、正しい文章を選択問題については、
1つごとの文章を読むだけでも時間がかかります。
(問題引用先:TOEIC公式HP)
目標の点数が600点で、
この問題に時間がかかるようなら
そもそも読まず、塗り絵にするのも英断です。
ちなみに600点を目標にしている時は
こちらの記事も参考にして下さい。
800点を狙っているなら
Part5,6でのスピードを上げて、
かつ精度も上げることで解いていきます。
このPart6でも分からない問題が出たら、
考えずに英断して、塗り絵しちゃいましょう。
時間が足りなくなる主な原因は、
考えても分からない問題に
うーんと時間をかけて悩んでしまっていることです。
だからこそ初心者が点数を伸ばすためにも
時間配分をしっかり調整して切り捨てる問題を見分けましょう。
Part7を細かく分けて時間配分する
Part7の時間配分はざっくりいうと、
目安として、1問あたり1分ほどを意識しよう。
このパートはTOEICで難関な問題が集まっている
パートでもありますね。
難関な問題を安心しても解くためにも
Part6まで解き終わった時点で
55分の残り時間があれば、
いい感じに時間配分できています。
Part7では、新形式になってから新しく問題も増えました。
Lineのように会話するチャット問題(以下の画像)
トリプルパッセージ問題(3つのテキストを読む総合問題)
適切な文章の当てはめです。
(問題引用先:TOEIC公式HP)
意外に思うかもしれませんが、
傾向として、簡単そうなシングルパッセージに
難問が集まっていることが多いです。
意地悪な問題構成ですよね。。。
だから文章が短い問題のシングルパッセージで
心が折れないように注意して下さい。
シングルパッセージ問題よりも、
もっと簡単に解けるダブルパッセージか、
トリプルパッセージを回答して、
点数をかせぐ方がお得です。
簡単に解ける問題の見分け方については後程します。
シングルパッセージの時間配分
先ほども紹介した様に、
目安として、1問あたり1分ほどを意識しよう。
シングルパッセージの問題の傾向として、
本文の根拠が、設問と順番が一致しています。
よって、設問が若ければ、
答えの根拠は本文中の上の方にあると推測できるし、
後の設問なら、
答えの根拠は本文中の後半にあることが推測できます。
もちろん、例外もあるんですが、
ちょっとしたテクニックなので、
数秒でも楽をしたいときに有効な手段となります。
また、時間をかけないで解くために
設問にあるキーワードを本文から探す、
という方法もあります。
これらのテクニックを知っているだけでも
時間配分に大きく影響するので
覚えておいて損はないでしょう。
ダブルパッセージの時間配分
ここまで来て、残りの時間が30分だと、
良い時間配分で問題を勧めれています。
残りの問題数が30問なので、シングルパッセージ同様に
1問あたり1分ほどを意識しよう。
(もちろん早く解くに越したことは無い)
シングルパッセージの傾向と同様に
問題と設問の順番が一致していることが多く、
初めの問題は文章の導入部分、
最後の問題は文章の結末部分など、
山を張って、楽して、時間を少しでも稼ぎましょう。
2つテキストがありますが、
1つの文章だけで根拠が分かる、
易しい問題がある事すらあります。
TOEIC初心者なら、
1文章が根拠となっている問題を見極めて解くようにしましょう。
また、初心者には嬉しい語彙の問題があります。
知っているかどうかの問題なので、
ササっと解いちゃいましょう。
ダブルパッセージ問題の解き方
よくある間違いとして、
ダブルパッセージに長文を最後まで全部読んでから
問題を解こうとするパターンです。
これ時間の無駄なので気を付けましょう!
なぜならTOEIC出題者の意図としては、
関係ない文章も読ませて、受験者の点数にグラデーションを付けさせたいからです。
簡単な問題だとみんな点数が良くなってしまうため、
わざと時間がかかるように問題を作ります。
その意図をまず理解しましょう。
そのうえで、1問当たり1分で解かないと
時間配分に狂いが生まれてしまうため、
最初に設問文を読んでから、必要なところを絞り長文を読むようにしましょう!
上から順番に設問だけ読んで問題文に戻り、
次の設問を見てまた問題文に戻る、
というのが最も効率がいいです。
トリプルパッセージの時間配分
初心者にとってトリプルメッセージ問題を解くのは
エベレストを登山するように難しく感じるかもしれません。
しかしシングル問題よりも
トリプルメッセージの方が簡単なこともあります!
ダブルパッセージ問題のように最初の設問だけは目を通して、
1つの問題文だけに答えが無いかを探しましょう。
もし答えが見つからない場合は、
初心者には難しいと思うので、
いい意味で諦めて違う問題に時間を使います。
・・・以上の時間配分を目安にして頂ければ
気が付いたら、塗り絵しないといけなくなる問題も減ります。
僕が受けたTOEICでは、最後の5問だけ塗り絵になってしまいました。
あの時は、悔しかったですね。
ですが、改善点や弱点が分かったので
次への糧でもあるので悔しい反面、嬉しさもあります。
600点取るために初心者が注意すること
最後に。
実力は、600点の圏内の英語力があるにもかかわらず、
時間配分が悪くて400点台、500点台の方がいます。
これ、非常にもったいないです。
TOEICは慣れたら確実に点数は伸びるので、
ぜひ、今回紹介した時間配分を意識して
損してた点数を回収して下さい。
僕は、5回うけても400点台だったのに、
時間配分を意識して受験したら
一気に100点ほど伸びました。
このように、点数が低い時には、
ただ、TOEICというテストに慣れていなかっただけ、
ということもあります。
もし、今まで時間配分を意識していなかったら
点数が上がる人は本当に上がっていきます。
今回紹介したことを守って
TOEICの点数を劇的に変えていってください。
模試練習する時に時間配分も意識することで
感覚的にリーディングパートを解けるようになってきます。
日ごろの練習から意識しましょう。
また点数が低い原因が、
時間配分ではなく、勉強法が悪いことが原因の時もあります。