Cheer upを正しく使えてる?「頑張って」と応援する英語表現の徹底解説!

【監修】
英語講師ベル


塾講師を経て、書籍「英文工学」を執筆し、amazonランキング1位を獲得。英語を効率的に学習する「メルマガ」は5000人に購読され様々なメディアで取り上げられる。英語セミナーは累計1,500人が受講する人気講座となっている。
さらに近年では、英語学習アプリ「トークトレーナー」を制作し地上波テレビで取材を受ける。

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“Cheer up.”を聞いたとき、どんな意味を想像しますか?

チアリーディングから連想して、
なんとなく「頑張って」と、
応援しているような意味だと思いませんか?

 

概ね正解に近いのですが、

「じゃ、試合行ってくる。」
「お、頑張ってね!」

このような場面で、”Cheer up!”と言うわけではありません。

 

Cheer up!は何かで落ち込んでいる友達に対して、
「元気だしてね。」という場合に使う表現です。

 

つまり落ち込んでる相手に使います。

 

これから頑張る相手に使うと、
「(負けるのは目に見えるけど)元気出せって、頑張れよ!」
といった皮肉を込めた意味に聞こえてしまいます、、、

 

応援するどころか、
なんだか侮辱するような聞こえですね、、

うっかり間違った場面で使ってしまわないよう、気をつけましょう!

 

また、前置詞が加わることで違った意味も生まれます。
せっかくなので、一つの単語について沢山の使い方ができた方がお得ですね!

 

この記事では“Cheer up./ cheer”について意味と使い方を徹底解説していきます。

 

“Cheer up.”が使えたら、
会話の幅がグッと広がりますよ〜!

ぜひ最後まで読んでみてください!

 

“Cheer up.”の意味とは?

Cheer up : 元気だしてね。
(=元気づけて相手を良くするイメージ)

と言う意味があります。

 

それぞれ
cheer : 声援を送る、元気付ける
up : 良くなる(上がる、増える、完全になる、現れる)
と言う意味があり、

Cheer〜up = 〜を応援する
という使い方もします。

上記の意味ではCheerは動詞です。

 

名詞として使うことも可能で、その場合は

Cheer = 声援、元気、乾杯

といった意味になります。

 

似た意味合いですが、品詞が違うため使い方が少し異なります。
それらも踏まえた例文をいくつか紹介していきますね。

 

“Cheer up.”の例文

〜テスト返却にて〜

Oh no, I got a ten on my math test… 

(やべっ、数学のテスト10点だった、、、)

 

Cheer up, it’s not so big deal. See? I got a zero. 

(元気だして。大したことないよ、見て?僕0点だよ。)

 

Oh my gosh. Okay, we will make up for it together. 

(なんてこった。わかった、一緒に挽回しよう。)

これは、最初に紹介した使い方で、
落ち込んでる相手を応援する表現です。

 

 

〜食事中に〜

We’re having curry for dinner tonight! 

(今夜はカレーだよ!)

 

Amazing, mom. That’s the one I love the most. 

(素晴らしいよ、お母さん。一番好きなやつだ。)

 

I know. I’m trying to cheer you up. 

(でしょ。元気付けようと思って。)

 

For what!? 

(なんで?)

 

Since you’ve broken up with your girlfriend. 

(だって彼女と別れたでしょう。)

 

What!? You knew!? 

(え?知っていたの?)

これはcheerとupの間に人の名前を挟みます。

直接相手に「元気出して。」と声を掛けるシチュエーションとは違いますが、
同じように、既に落ち込んでる相手を応援する意味で使われています。

 

名詞としての使い方

加えて、
”cheer”を名詞として使った場合の例文も紹介していきますね!

Cheer=声援 

The audience gave him a cheer when he showed up on the stage.  (ステージに上がったときに、観客は歓声をあげた。)

チアリーディングの由来は、ここにありますね!

 

Cheer=元気,陽気

We made cheer at graduation party. 

(卒業式を陽気に行った。)

「元気、陽気」の意味では、性格や物の雰囲気などを表す時に
形容詞cheerfulがよく使われます。

 

She is always bright and cheerful so makes everyone around her happy. 

(彼女はいつも元気で朗らかで、周りの人を幸せにする。)

 

She is always bright and cheerful so makes everyone around her happy. 

(彼女はいつも元気で朗らかで、周りの人を幸せにする。)

Cheer=乾杯

Cheers! 

(乾杯〜!)/(またね〜!)/(ありがとう!)

sをつけて使います!

食事の際に、お酒のグラスを片手に「かんぱ〜い」といったイメージです。
また、あいさつ代わり、お礼を言う時に使えます。

※ただし、カジュアルな場面のみです。

 

英語圏在住の私の意見としては、
このCheersは日常的に使われる非常に便利な英単語です。

そして面白いことに、
日本と海外の人間関係の違いをよく表しています。

 

「カジュアル」というと、
友達同士かと思ったかもしれませんが、
実は、見知らぬ人や店員さんにもよく使われます!

 

注文の品やレシートを渡してもらった時、
道端で何か拾ってもらった時などに、

“Cheers!”

と言えば、短くサクッと返事ができて、
バッチリです!

(見知らぬ人や店員さんに対して、
カジュアルに接する点が日本と違います)

 

よりイメージが湧きやすいよう、
会話式の例を載せておきますね!

〜カフェにて〜

Can I get a receipt? 

(レシートください。)

 

Sure. Here you are. 

(もちろんです。どうぞ。)

 

Cheers! 

(ありがとう!)

〜バーにて〜

This is a beer for you! 

(ビールになります!)

 

Amazing! Cheers! 

(いいね!ありがとう!)

〜道端にて〜

Hey! I saw you dropped something! 

(ねえ!何か落としましたよ!)

 

Did I? 

(え?)

 

Isn’t the key yours? 

(この鍵あなたのでしょう?)

 

Mine! Cheers! 

(私のだ!ありがとう!)

英語圏のレストランとカフェで働いている私の意見としては、
カフェのほうが”cheers”は圧倒的によく使われます。

レストランですと、もう少し丁寧な言い方をする人が多く、
無難に”Thank you so much.”が一般的です。

 

 

あと、どことなく、若者が使うというよりは、
ちょっと紳士的なおじさまが使うイメージ!
(100%ではないですが)

もともと、英国でよく使われていた表現で、
さらに言うと、現地の人にとっては
Thanksよりも尊敬を込めたような言い方なんだとか!

 

使っている人の雰囲気などから、
私もなんとなくその紳士のような人あたりを
感じとっていたようです!

使う言葉で、人柄まで伝わってくるって面白いですね!

 

(日本語でも「ありがとう。」という人と「あざっす。」という人ではイメージがかわりますよね。)

 

“Cheer + 前置詞”の使い方

  • cheer for
  • cheer on

の二つを紹介していきますね。

 

Cheer forの意味

Cheer for〜 = 〜に声援を送る

になります。

 

これはCheer upとは違って、
試合などで一般的に応援する場面で使います。
(相手が落ち込んでる必要はありません。)

When I was in a tight spot during the game, my friends cheered for me. 

(試合で窮地に陥ったとき、友達が声援を送ってくれた。)

 

Cheer onの意味

Cheer on〜 = 〜を応援する

になります。

 

cheer forは特定の瞬間に応援する表現ですが、
cheer onは一つの出来事、イベント中ずっと応援しているイメージになります。

 

また同様に、相手が落ち込んでる必要はありません。

My families allowed me to spend money on a cram school and cheered on me for an exam although we’re not well to do people. 

(私の家族は裕福でないのにも関わらず、塾に通わせてくれて、私をテストに向けて応援してくれた。)

 

“Cheer up.”の類語

Cheer up.の類語には次の2つがあります。

  • Chin up.
  • Keep your head up.

Chinは顎という意味です。

日本語でも「ほら、顔あげて。」みたいな使い方をしますよね。

 

ちなみによく使う
「励ます英語フレーズ」も紹介します。

”It’s gonna be okay.” 

(大丈夫だよ。)

 

”I’m here for you.” 

(私はあなたの味方だよ。)

 

”It’s not as bad as you think.” 

(あなたが思ってるほど悪くないよ。)

 

”I know you’re awesome.” 

(私はあなたが素晴らしいってわかってるよ。)

といったフレーズを一緒に使えるとより素敵です!

 

励ます英語フレーズはYoutubeにも良い例文がありましたので、
ぜひこの機会に一通り目を通して
「こんな表現もあるんだ!」と触れてみてください。

表現豊かな英語を扱えるようになります!

 

“Cheer up.”の類似表現

Cheer upは
落ち込んでる相手を応援するフレーズ
と紹介しましたが、

それでは、試合前、テスト前などの相手には
なんと声をかければいいのでしょうか?

  • I wish you all the best.
  • I’m keeping my fingers crossed.

どちらも「幸運を祈ってるよ。」という意味になります。

 

この指をクロスして幸運を祈る表現ですが、

“Keep your fingers crossed!” 

(応援よろしく!)

みたいな使われか方をよく目撃します!

 

 

“Cheer up.”は誰に使えるの?

ちなみに”Cheer up.”はカジュアルな言い方で、友達同士で使われます。

 

もし目上の方が、
落ち込んでいる/失敗してしまった場合に
かける言葉としてふさわしいのは、

I have no doubt you will be successful. 

(あなたは成功するに違いありません。)

といった文章が好まれます。

 

ほかにも「気にしないで」と声をかける英語表現がありますので、
コチラの記事からご紹介しますね!

【1分で分かる!】英語で「気にしないで」10個の使い方!スラング表現も解説!

2020年5月5日

 

まとめ

“Cheer up.”についてまとめると

  1. “Cheer up.”は便利な日常英会話フレーズ
  2. 意味は「元気出してね。」
  3. 落ち込んでる相手を応援する表現
  4. フォーマルな場では使わない

この4つのポイントをおさえたら、
落ち込んでる友達にさっとかっこよく声をかけれます!

 

では最後にCheer upのような便利で
2語で表現できる簡単フレーズを紹介しますので、
ネイティブとの会話に役立ててください!

フレーズのバリエーションを増やすと、英会話がもっともっと楽しくなると思います。

 

このブログを参考にして、
使える英会話表現をどんどんマスターしてくださいね!

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