今回は、「That’s enough」という英語フレーズの意味・使い方について分かりやすく紹介します。
高校と大学でアメリカに合計4年間も留学をしていたのですが、このフレーズはあらゆる場面で、いろんなニュアンスで使うということに気づきました。
日本ではフレーズとしてはあまり聞きなじみがないかもしれませんが、実際は色々な場面でたくさん出てきたのを覚えています。
ネイティブはかな~り使うフレーズなので、絶対に覚えておいた方がいいと思います。
そして、シーンによって、ニュアンスがちょっと違うので、
その違いさえマスターしておけば、誤解を招かず安心だと思います。
英語って、使い方(出てくるシーン)によって全然意味が違って相手を不快にさせてしまうこともあります。
そんな「That’s enough」というフレーズは実際にどのような意味があるのでしょうか。
また具体的にどんな時に使われるのか詳しく解説しますね。
「That’s enough」 の意味とは?
まず言葉について説明したいと思います。
「That’s enough」=それで充分です、それで充分だよ
という意味になります。
この「That’s enough」には注意が必要です!
使い方やトーンによってネガティブな意味を含むフレーズなので使い方に注意が必要なフレーズではあります。
私も最初は分からなかったのですが、このフレーズはネガティブな意味で使う場合の方が多いのです。。。
一見、ネガティブな印象はないだけに、相手に勘違いをされてしまったらあまりよくない方向に進んでしまうこともありますので、この後、例文で詳しくご紹介したいと思います。
「That’s enough」の正しい使い方・例文
「That’s enough」の正しい使い方と例文を紹介していきたいと思います。
「That’s enough」=それで充分だよ
この意味の他に、
「もういいってば!」「もういらないから!」「いい加減にして!」
という、感情的になったときに出てくる言葉としてよく使われます。
とにかく、ポジティブな意味で使う時の方が圧倒的に少ないのです。
具体的にどういうことかと言いますと、
例えば、友達とパーティーの買い出しでたくさんドリンクを買い物かごに入れてるシーンがあったとします。
その時に、一人が、「このぐらいで充分かな?」とたずねて、「そうだね、それで充分だね!」ともう一人が答えた場合、全くネガティブな印象はありませんよね。
それにひきかえ、同じ「充分だ」という言葉の意味から、
例えば、幼稚園児の息子が不注意でテーブルから牛乳をこぼしてしまい、お母さんが必要以上に子供を叱ってるとします。
それをみていたお父さんが、もういいだろ(そんなに怒らなくてもいいだろ)、という意味で、感情的にお母さんを諭すときに使ったりします。
なんとなくポジティブな意味と、ネガティブな意味の雰囲気わかりましたか?
それでは今ご紹介したものも含め、例文もいくつか紹介します。
A: 「Hey, do you think this will be enough?」
(ねえ、もうこれで充分だと思う?)
B: 「Oh yeah, I think that’s enough.」
(そうだね、それで充分だと思うよ。)
A: 「Would you like something to drink after dinner or any dessert?」
(お食事の後に何かお飲み物やデザートはいかがですか?)
B: 「No, no, that’s enough, thank you.」
(いやいや、もう充分です、ありがとうございます。)
ネガティブな場面【例文3】
A:「Why did you spill the milk!? No dinner for you!!」
(なんで牛乳こぼしたの!?もうあなたは夕ご飯抜き!!)
B: 「Hey, he didn’t mean it. That’s enough, don’t yell at him anymore.」
(おい、わざとじゃないだろ。いい加減にしろよ、もうそんなに怒鳴るなよ。)
A:
「It’s such a waste of time talking to you anymore! That’s enough!」
(これ以上あなたと話してても時間のむだだわ!もういい!!)
B: 「That’s exactly what I think. I don’t wanna talk to you anymore.」
(ほんとそう思うわ。もう話したくない。)
ポジティブとネガティブを比較してみるとわかるように、
「充分」という意味は同じでも使い方によっては全然違いますよね。
レストランで、ちょっと強めに「That’s enough」と言ってしますと、
「もういらないから!!」と、迷惑がっているように聞こえてしまいます。
だけど、明るいトーンで言えば感じ悪くなく、もう充分なので大丈夫です、という意図が伝わり、
逆に不機嫌なトーンで言えば感情的に拒んでいる意味になるので注意が必要、
というのはこういう部分です。
トーンがとても重要になってきますので、明るいトーンを意識して、笑顔で使いましょう!
「That’s enough」はどんな時に使えるのか?
「That’s enough」は、例文でもご紹介したように、いろいろな場面で出てきます。
「もう充分です」という意味で、ご紹介したとおり、
ポジティブな意味でも使いますが、ネガティブな意味がより頻度高めに使われるフレーズです。
おそらくノンネイティブだと、誰かと口論になったり、感情的になる場面より、レストランなどで何かを勧められたときに、嫌な感じにならず断る言い方として、明るめのトーンでの「That’s enough」を使うことが多いかと思いますので、
ポジティブな意味で、明るいトーンで使う方を覚えておくのがよさそうですね!
レストランで使う英語フレーズはこちらから!
映画や海外ドラマを見る機会、ネイティブと話す機会がありましたら、意識しながら観たり会話したりするのも、習得の近道かもしれません。
まとめ
「That’s enough」についてまとめると、
- ネガティブな意味で日常や映画などでよく出てくるフレーズ
- 主にはフレーズだけで使うけどトーンによって全然違う使い方になる
- ポジティブな意味で明るいトーンで使いましょう
- 映画などでもよく出てくるので使い方さえ理解すればすぐマスターできる
この4つのポイントを押さえておけば、勘違いされずに済むはずです。
なかなかこのフレーズは他のフレーズと比べても王道ではないかもしれませんが、ポジティブな意味で正しく使えたら、
とても会話がスムーズにいきますし、レストランやお店で使えるフレーズなので、観光も楽しくなるはずです。
では最後にThat’s enoughのような便利で
2語で表現できる簡単フレーズを紹介しますので、
ネイティブとの会話に役立ててください!
フレーズのバリエーションを増やすと、英会話がもっともっと楽しくなると思います。
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