目次
couldってcanの過去形だから
「~できた」という意味で
覚えている人も多いかもしれません。
しかしcouldには「~できた」以外にもたくさん意味があります!
代表的なもので
「could you~」
「couldn’tだけど否定形じゃない」
さらには「be able to」で表現しないとダメ、などなど。
この記事では分かりやすくcouldの意味を徹底解説しますね。
could はコアなイメージさえ覚えてしまえば、
一気に暗記がラクになります。
コアなイメージを覚えてから
ひとつひとつしっかりと理解していきましょう!
couldの意味
大前提に could は「助動詞」ですね。
助動詞は、動詞を助けるという言葉のとおり、
動詞に意味を加える役割をします。
例えば
■「飛ぶ」→「飛ぶことができる」
(「飛ぶ」に可能の意味合いを加えた)や
■「買う」→「買えるかもしれない」
(「買う」に推測の意味合いを加えた)
といった感じです!
そしてcouldには6つの意味があります。
それぞれ、、、
- canの過去形「~できた」
- 仮定「もし~なら○○できるのに」
- 後悔「~できたのに(しなかった)」
- 願望「I could use~」:~があれば嬉しいです
「I wish I could~」:~できたらなぁ - 可能性・推量「~していただけませんか?」
- couldの否定形「たぶん~だろう」「~かもしれない」
この6つがcouldの意味です。
1つ1つ頭を整理しながら、しっかり覚えていきましょう!
「~できた」のcould
can「~できる」の過去形としての
couldには「~できた」という意味があります。
couldは「能力」を表す助動詞。
例文をみていきましょう!
I could play the guitar when I was young.
(わたしは若いころ、ギターを弾くことができました)
次の使い方はできません。
悪い使い方 (わたしは木村拓哉さんからサインをもらうことができた) |
という使い方はできません。
1度だけの偶然の出来事については
使うことができないので注意しましょうね!
能力的なことでもないですし、
1度だけの出来事ですからね。
(わたしは木村拓哉さんからサインをもらうことができた)
が正しい使い方になります。
could の失敗談
私も一度「~できた」=couldを
使えばいいと思っており、
悪い使い方 I could enjoy the party.(パーティーを楽しむことができた) |
と表現してしまったことがありましたが、
これは「能力」に関係ないので間違った表現になります!
正しくは
になります!
注意しましょう!
仮定のcould
「もし~なら○○できるのに」という使い方があります。
if ~ could~
学校などで習う「仮定法」です!
例文をみてみましょう。
If I had more money, I could buy a house.
(もしわたしにもっとお金があったら、家が買えるのに[お金がないので家が買えない])
事実とは反することを表現します。
上記の例文でいう事実とは
「現実では家を買えるほどのお金はないし、家も買えない」
このように事実とは異なる状況を
仮定して表現する際にcouldは使われます。
しっかり覚えておきましょう!
後悔のcould
could have + 過去分詞
could have + 過去分詞で
「~できたのに(しなかった)」という
過去の出来事に対する後悔を表す使い方があります。
I could have met you, if I had had more time.
(もしもっと時間があったら、あなたに会えていただろうに)
というように、過去の出来事について
過去の後悔を表現することができます。
学校で習う「仮定法過去完了」ですね!
「仮定法過去完了」というと難しいそうですが、
「過去の出来事に対する後悔」を表すとまずは覚えておきましょう!
願望のcould
願望のcouldは
「I could use~」:~があれば嬉しいです
「I wish I could~」:~できたらなぁ
の2つの用法でよく使われます。
さっそく、それぞれの例文を
見てみましょう!
could use~
I could use your pencil.
(よければあなたの鉛筆を貸してもらえると嬉しいです)
直訳すると、
「私はあなたの鉛筆があれば嬉しいです」
=「鉛筆貸してもらえると嬉しい」
といった感じです。
I wish I could~
I wish I could dating her.
(彼女とデートできたらいいのに[できない])
「I wish I could~」は
実際にはできないことを表現します。
定形文として覚えておきましょうね!
私もよく何かほしい時に
I could use~を使います。
(私の意見についてアドバイスが欲しいのですが・・・)
I could use a cup of coffee.(コーヒーを一杯ほしいのですが・・・)
というように使っています。
とても便利な表現なのでどんどん使っていきましょう!
依頼のcould
「~していただけませんか?」という意味のcouldです。
よくCould you~?で使います。
Could you~?
例文を見てみましょう。
Could you tell me how to pray the guitar?
(ギターの弾き方を教えていただけませんか?)
少し細かいことをいうと、could you~?は
「能力的・物理的に依頼可能かどうか」を
ポイントにしています。
今回の例文でいうと、
(ギターの弾き方を【あなたのスケジュール的にも能力的にも】教えることはできますか?)
というニュアンスですね!
could you please ~?
please があると、より丁寧にした良い方になります。
日本語と同様に基本的には、
表現が長いほど丁寧な言い回しになります!
Could you please tell me how to pray the guitar?
(ギターの弾き方を教えて頂いても宜しいでしょうか?)
依頼のcould の間違い例
私は昔一度だけ
Could you open the door?
(ドアを開けてくれませんか?) |
というCould you~?の使い方を
してしまったことがあります。
これだと「あなたはドアを開けることができるから、開けてもらえませんか?」
というニュアンスになってしまい
(できるけど、やりません)
と言われてしまったことがあります。
正しくは
になります。
Could youとWould youの使い方の違いは
よくある質問の章にまとめています!
可能性・推量のcould
「たぶん~だろう」「~かもしれない」
という使い方です。
I could pass the test.
(たぶんテストに合格しただろう)
ただ同じ「~だろう」という意味で
mayやmightを習った人もいるかもしれませんね。
どっちが正しいの?と思われるかもしれませんが、
実は確信度のニュアンスが違います。
上から確信度が低いものとなっています。
migth
<例文> She said it migth rain.
(彼女は雨が降るかもしれないと言った)
could
<例文> Its shop could be opened.
(そのお店は開いているだろう)
may
<例文> It may be that he like her.
(彼は彼女のことを好きかもしれない)
can
<例文> I can probably do ayatori.
(私はあやとりができるだろう)
should
<例文> She should get there by three.
(彼女は3時までにはそこに着くはずです)
would
<例文> I would not notice her.
(私は彼女に気づかないかもしれない)
will
<例文> It will be cloudy tomorrow.
(明日は曇りだろう)
must
<例文> His soccer team must win.
(彼のサッカーチームは勝つにちがいない)
【下に行くほど確信度高い】
といった順になります!
couldは助動詞のなかでも
確信度が一番低いんですね。
同じ「~だろう」でも
ニュアンスの違いをしっかり頭に入れましょう!
否定形couldn’t
否定形の couldn’ tは
「あり得ない」という意味でも使われます。
まずは例文から!
It couldn’t be happier.
(最高に幸せ)
couldn’tというと否定形なので、
マイナスな意味になりそうですが、
これ以上幸せ(happier)になることは
「あり得ない=最高に幸せ」
という意味になるんですね!
もちろん悪い意味にも使えます。
It couldn’t be worse.
(最悪だ)
これ以上悪いこと(worse)があり得ない
=最悪だ
という意味ですね。
なかなか難しいかもしれませんが、
何度か言葉に出して、ニュアンスを覚えましょう!
couldを使ったフレーズ集
ここではcouldを使ったフレーズを10個ご紹介します。
フレーズを覚えたら、
単語を入れ替えて表現の幅を広げてみましょう。
言葉に出して覚えるのがオススメです!
・I’m glad I could be of help.
(お役に立てて良かった)
・Could you tell me the way to the station?
(駅までの行き方を教えてください)
・I could do it by 10 a.m. tomorrow.
(明日10時までだったら、できるかもしれない)
・I wish I could come with you.
(一緒に行けたらいいのになぁ)
・It couldn’t be better.
(最高だ)
・Could you pass it?
(それを取っていただけますか?)
・Could be.
(たぶんね)
[慣用句]・I could eat a horse.(腹が減った) 馬一頭食べられるだろう=腹が減ったという意味
・I couldn’t agree more.
(大賛成です)
・It could be true.
(本当かもしれない)
ここまではcouldの意味やフレーズ集を紹介してきました。
次からは couldについて、よくある疑問点をまとめてみました。
しっかり学習していきましょう!
couldとwas able to の違い
2つの違いは大きく以下の通り
- could→1回限りで”出来た”ときには使えない
- was able to→1回でも”出来た”ときに使える
例文をみてみましょう。
I could play the piano when I was junior high school student.
→○過去一定期間ピアノを弾くことができていたため
(中学生のとき、ピアノを弾くことができました)
<悪い使い方>
→ × 彼に勝ったのはそのとき一回だけだから。 |
どちらも「~できた」という意味ですが、
1回かぎりで出来たことなのか
どうかが使い分けるポイントになります!
could you~?とwould you~?の違い
次は could と would の違いについてです。
ここもよく間違えやすいのでしっかりチェックしてくださいね!
- could you~?「能力・物理的に可能かどうか聞く」
- would you~?「能力・物理的に可能であるのを前提に依頼を聞いてくれるかどうか聞く」
といった違いがあります。
それではさっそく、例文をみてみましょう!
could you make it cheaper?
→もっと値段を安くすることが
可能かどうか聞いているため、couldをつかう。
(もっと安くできますか?)
<例文>
would you open the door?
→ドアを開けられることを前提に、
ドアを開けてほしいという依頼をしているためwouldをつかう。
(ドアを開けてくれませんか?)
could you~?かwould you~?かの使い分けは、
最初は難しいかもしれませんが、
とても重要なニュアンスの違いなので、
しっかり覚えましょう。
couldとmightの違いは?
同じ「~だろう」という意味ですが、
migthのほうがcouldより確信度が弱くなります。
couldは根拠に基づいた「~だろう」です。
例文を見てみましょう。
He could wait for her (because he like her).
(彼は彼女を待つだろう)
彼女のことが好きだからという根拠に基づいているので、
couldを使えますね。
一方で、次の例文はどうでしょうか。
He migth fix bicycle himself.
(彼は自力で自電車を修理するだろう)
「彼が修理できるか分からないけど、まぁ修理するでしょ。」
みたいなニュアンスですね。
根拠を示すために
ビジネスではcouldを使うケースが多いようです。
ビジネスで使う could you please
次の例文はどちらもビジネスでよく使っており、
「根拠」を知るための文章になります。
please を付けて、より丁寧な表現にしました。
(詳細をご教示いただけますでしょうか。)
“Could we please arrange a meeting to discuss the details?”(詳細を話し合う時間を頂けますか?)
まとめ
この記事で紹介したように、
中学で習うcouldの意味「~できた」以
外にも沢山の意味があります。
たくさんありすぎて覚えるのが大変ですよね・・・。
ここで改めて意味をまとめてみます。
- canの過去形「~できた」
- 仮定「もし~なら○○できるのに」
- 後悔「~できたのに(しなかった)」
- 願望「I could use~」:~があれば嬉しいです
「I wish I could~」:~できたらなぁ - 可能性・推量「~していただけませんか?」
- couldの否定形「たぶん~だろう」「~かもしれない」
またwouldやmayなど同じような
意味合いの助動詞もあって最初は
ごちゃごちゃになってしまうかもしれませんが、
しっかり整理して覚えていきましょう!
この記事を読んでcouldの使い方を理解していただくとともに、
もし分からなくなってしまったら
何度も読み返していただければ幸いです。
そして他にも助動詞はいくつもあって
すべてを暗記するのは難しいのですが、
コアイメージがわかれば、
こういった助動詞の違いを感覚で理解することができます。
Would のコアイメージはこちら
shall と will のコアイメージはこちら