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突然ですが「shall」と「will」の違いってなんでしょうか?
「日本語にするとどちらも『~だろう」という意味もあるし…」
「なんとなく…『will』は未来について表現するとき?」
ともしかしたらしっかり区別をせずに
使っている人もいるかもしれません。
確かに意味を覚えておけばなんとなくは
使い分けることが出来るかもしれませんが、、、
「shall」と「will」は
イメージも含めてしっかり覚えることで、
頭に定着してより使いこなすことができるようになりますよ!
この記事では「shall」と「will」の違いについて解説していきます。
どちらも日本語にすると似た意味ですが、
ニュアンスやイメージをしっかり覚えて使い分けましょう!
「shall」と「will」の違いってズバリなに?
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まずは「shall」と「will」の違いから見ていきましょう!
- 「shall」・・・
「~でしょう」「~だろう」「~することになっている」 - 「will」・・・
「~でしょう」「~だろう」「~でしょう」
「あれ?殆ど同じ意味じゃない?」と思いますよね。
わたしも英語の学習を始めたときはそう思っていました(笑)
でも全然ニュアンスが違うんです!
ざっくり言うと・・・
- 「shall」→「義務・当然」「予言」のような意味合いを含む
- 「will」→人の意思を示す
です!
それぞれ例文を見てみましょう!
(わたしは大業績を成し遂げるでしょう)
この例文では「大業績を成し遂げるのは当然」で
「大業績を成し遂げるだろう」という
予言めいたニュアンスで「shall」を使っていますね。
(わたしは彼と明日テニスをするでしょう)
こちらの例文は「明日彼とテニスをする」
という自分の意思を示すニュアンスで
「will」を使っていますね。
それぞれ意味は似ていますが、
ニュアンスは全然異なります。
イメージ的には「will」は「shall」よりも
もっとフランクと言ったら良いでしょうか。
わたしも以前「~だろう」=「shall」で覚えていて、
フランクな事柄についても「shall」を使い失敗した経験があります。
わたし:I shall go shopping with her tomorrow!
(わたしは明日彼女とショッピングにいくだろう)
相手:You will enjoy it! and, in this case, you migth want to use “will”, not “shall”.
(楽しいできてね!あとこの場合、shallじゃなくてwillを使ったほうがいいよ!)
と言われてしまった経験があります。
理由は、「彼女とショッピングに行く」
というのはあくまでもわたし自身の意思だからということです。
わたしはそれから
自分がしたい行動については
基本的には「will」を使うようになりました。
このように「shall」と「will」は決して
置き換えることができる単語ではないのですね!
このあと「shall」と「will」の
それぞれの意味を徹底解説していきますね!
shallの意味を徹底解説!
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「shall」の意味を解説していきます!
まずは「shall」意味を改めておさらいしてみましょう!
「shall」と「will」の違いでも解説した通り・・・
「shall」・・・
「~でしょう」「~だろう」「~することになっている」
という意味でしたね!
そして「義務・当然」「予言」のような
意味合いを含む とも解説しました。
もう少し「shall」のイメージをつかんでいきましょう!
「shall」のイメージは
「なにか大きなもの達成する義務がある」です!
実は「shall」はキリスト教がバックボーンにある言葉なんです。
ここでいう「何か大きなもの」とは西洋的な絶対神のこと。
そして「shall」のイメージをより
詳しく説明すると
「西洋的な絶対神から下されたものを達成する義務がある」
といった感じです。
なんだかすごい単語に感じられますよね!
「shall」のイメージは神の予言や
神によって決められた絶対的な未来を
におわす単語なんです!
例文を見てみましょう!
(人はパンのみにて生くるにあらず)
これは聖書の中の言葉です。
このように神からの予言めいた中で
「shall」は使われる場合もあります。
「shall」にはこうした格式張ったイメージのため、
現代の日常会話においては、非常に硬いシーンで使われます。
具体的には契約書や仕事上のやりとりなどです。
例文を見てみましょう!
(売り主は買い主へその土地を引き渡さなければいけません)
上の例文のように契約書など硬い文書で
使われるケースが多いので、よく覚えておきましょう!
「will」の意味を徹底解説!
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つづいて「will」の意味を解説していきますね!
改めて「will」の意味とイメージを確認しておきましょう!
意味→「~でしょう」「~だろう」「~でしょう」
ニュアンス→人の意思を示す
でしたね!「shall」が神による決められた未来を
表現しているのに対し、「will」は人間の意思を表現しています。
例文を見ていきましょう!
(わたしは明日ニンテンドースイッチを買いにいくでしょう!)
これも「明日ニンテンドースイッチを買いにいく」
という個人の意思を表現しているので、「will」を使います。
これが「shall」を使うと・・・
I shall buy Nintendo Switch tomorrow!
となり、神のお告げによって必ず
明日わたしはニンテンドースイッチを買うだろう、
のようなニュアンスになってしまって、大分変ですよね。
「○○をやるだろう」という、あくまでも
人の意思を表現する場合には「will」を使いましょう!
「shall」と「will」のさまざまな使い方を紹介!
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さてここまで「shall」と「will」の
違いや意味を解説してきました。
ここでは「shall」と「will」それぞれの
使い方を紹介していきますね!
「shall」の使い方
「shall」は「Shall we dance?」のように
疑問文でよく使われます。
ということで「shall」の疑問文の使い方を
ここでは学んで行きましょう。
ここでは主語が一人称(I,we)・二人称(you)・
三人称(he,she,it,they)とケース別に「shall」の
疑問文の意味を紹介します!
Shall I(we)~?「~しましょうか?」(主語一人称の場合)
疑問文で主語が一人称(I,we)の場合
「~しましょうか?」という意味で「shall」は使われます。
早速例文を見ていきましょう!
(それを拾いましょうか?)
またShall we~?の場合、直訳すると
「私たちは○○しましょうか?」ですが意訳をして
「〇〇しましょう」という意味で使われます。
(ギターを弾きましょう)
疑問文ですが、「Let’s~」と同じ意味なんですね!
Shall you~?「あなたは~するつもりですか?」(主語が二人称の場合)
主語が二人称(you)の場合「あなたは~するつもりですか?」
と確認の意味で使われます。
例文を見てみましょう。
(あなたは服を買いますか?)
このように相手のこれからの予定を聞くときに使われます。
Shall she (he,it,they)~? 「彼女に~させますか?」
主語が三人称(she,he,it,they)の場合「○○に~させますか?」
という意味で使われます。
例文も見ておきましょう!
(彼女にそれを買わせますか?)
しかしこの表現は殆ど使われていません・・・
ので参考程度に覚えておきましょう!
「will」の使い方
「will」の使い方を色々見ていきましょう!
肯定文、否定文、疑問文の「will」
の意味合いをそれぞれ紹介していきますね!
未来を表す「will」「~だろう」「~になる」
単純に未来の客観的な予想を表現する
「will」の使い方です。
意味は「~だろう」や「~になる」です。
(あなたは来月13歳になります)
She will be a good teacher.
(彼女は良い教師になるだろう)
このように「~になります」「~だろう」と
訳されるのが一般的です。
中学生で学ぶ「未来のwill」がこれにあてはまります。
推測の「will」「~だろう」
推測の「will」は「~しているだろう」
という意味で使われます。
(数分以内に浅草に彼は着くだろう)
She will contact you soon.(彼女はすぐにあなたに連絡すると思うわ)
このように推測に「will」はあくまでも
その人の主観に基づいた推測であり、
客観的・科学的な知見に基づいた推測ではない
ので注意してくださいね!
習慣の「will」「~するものだ」
習慣の「will」は「~するものだ」という
習慣や慣習、法則を表現した使い方です。
(子どもたちはよく寝るものだ)
このような感じです。習慣の「will」は
使いやすい表現ですよね!
まずはしっかり例文を暗記して、
使いこなせるようにしていきましょう!
否定文の「will」「~しない」
否定文で「will」が使われる場合、
「~しない」という意思の否定の意味で使われます。
拒否や拒絶の表現になるんですね。
例文を見てみましょう。
(わたしは彼には会いません)
I won’t study English.(わたしは英語を勉強しません)
「かれに会う意思はない」
「英語を勉強しない」という
意思の否定の意味で使われていますね。
ネイティブスピーカーはよく使う表現です。
わたしもよく「I won’t~」の表現は使っており、
とっても便利な表現ですよ!
疑問文 意思・未来を聞く「will」 「~するんですか?」
疑問文で「will」を使う場合
・意思・未来を聞く「will」
・依頼の「will」
の2種類がありますが、
まずは・意思・未来を聞く
「will」から解説していきますね!
意味は「~するんですか?」です。
(柔道部に入るつもりなのかい?)
Will you buy new computer?(新しいコンピューターを買うの?)
このような感じで、
その人の未来の意思を聞くときに使います。
日本語でもよく「~するの?」
「~するんですか?」という質問はするかと
思いますのでイメージしやすいのではないでしょうか?
依頼の「will」「~してくれませんか?」
つづいて依頼の「will」です!
「~してくれませんか?」という意味で
何かをお願いする場合に使います。
(わたしにメールを送ってくれませんか?)
Will you please help me?(助けてもらえませんか?)
このような使い方をします。
「Will you~?」はよく使う表現ですので
しっかり覚えておきましょう。
またpleaseをwill you の後に入れるとより
丁寧な表現になりますよ◎
「shall」と「will」の似たような使い方をする単語
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「shall」は「will」同じ「~だろう」という意味がありますが、
ニュアンス・イメージともに大分違うということを
お伝えしてきました。
ここでは「shall」と「will」と混乱しやすい
よく似た「can you~?」と「should」との違いも
紹介していきます!
しっかり区別して覚えていきましょうね!
依頼の「will」と依頼の「can」の違い
「can」も「will」と同じく依頼をする際に
「~してくれませんか?」という意味で使います。
違いは
「will」→意思を問う
「can」→可能かどうかを問う
例文を見てみた方が分かりやすいかと
思うので、見てみましょう!
・Will you come with me?
(わたしと一緒に来ますか?)
「一緒に来るかどうか」という意思を
聞いているので「Will you~?」を使います。
一方・・・
・Can you fix my computer?
(わたしのコンピューターを直してもらえますか?)
こちらは「コンピューターを直すことが可能かどうか」
も含めて聞いているので「Can you~?」を使っています。
相手の意思を問うか、相手が出来るかどうかを問うかで
どちらを使うか決めていきましょう!
「shall」と「should」の違い
「should」にも「shall」と同じく
「~だろう」という意味があります。
「shall」の過去形が「should」ですが、
あまり過去っぽいニュアンスで使われることはありません。
それでは違いは何でしょうか?
「should」は「shall」にはない
「常識や経験上はそうなるだろう」という
ニュアンスを含みます。
例文を見てみた方が分かると思うので、早速見てみましょう!
・I got bad marks in that test. Should I study harder?
(テストの点が悪かった。もっと勉強すべきですか?)
・You should do it!
(するべきです!)
この場合、
テストの点が悪かった→勉強不足
→経験上は勉強するべき
といったニュアンスなので「should」を使います。
このように文脈を見て
「それが常識・経験上そうなる」という
ニュアンスを含んでいれば「shall」を使いましょう!
まとめ
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この記事では「shall」と「will」の違いを解説してきました。
いかがでしたでしょうか。
「shall」も「will」もそのイメージと
ニュアンスをしっかり覚えることが
できればその違いも理解できると思います。
それでは改めて違いをまとめてみます。
・「shall」→「義務・当然」「予言」のような意味合いを含む
・「will」→人の意思を示す
なかなか違いを覚えただけでは
使いこなすのは難しいです。
2つの違いは例文を通して暗記することで
より整理して覚えることができるようになります。
口に出して暗記してどんどん使いこなしていきましょう♪
助動詞の意味はいくつもあって
すべてを暗記するのは難しいのですが、
コアイメージがわかれば、
こういった助動詞の違いを感覚で理解することができます。
Would のコアイメージはこちら
colud のコアイメージはこちら