目次
あなたは下記のような状況になり
焦りを感じたことはありませんか。
- 職場で海外の取引先と英語でメールをしなくてはいけないとき
- 海外旅行前に海外の滞在先にメール連絡をしたいとき
- 留学などで海外のまだ会ったことのない
学校関係者やホストファミリーに事前にメール連絡したいとき
グローバル化が進んだことにより
英語でメールをする機会がたくさんあるかと思います。
英語でメールをする時って、
初対面の相手だと緊張しますよね。
対面なら、
笑顔や声のトーンでなんとかごまかせても、
声も届かない伝達手段のメールとなると、
相手への印象を考えてしまうものです。
今回は「はじめまして」を
英語メールで表現する文を
わかりやすく紹介したいと思います。
メールで控えるべき英語フレーズ
まずは注意事項から。
一般的に日本語の「はじめまして」を
英語で表現するならば
「Nice to meet you」や
「How do you do?」が
思い浮かぶ方が多いかもしれません。
私も「Nice to meet you」や「How do you do?」を
「初めまして」と学校で学びましたが、
これには少々誤解があります。
理由は、英語には「はじめまして」という
フレーズが存在しないからです。
それでは「Nice to meet you」と「How do you do?」を
使わない理由を1つずつ詳しく見ていきましょう。
Nice to meet you
「Nice to meet you」
これを日本語に訳すと
「あなたに会えて嬉しいです」
という意味を持ちます。
つまり、このフレーズは
実際に初めて会う方が目の前にいる時に使うのです。
英文メール(もしくは電話)で初めて連絡する方に
「Nice to meet you」は使わないフレーズです。
例えば初対面の相手に下記のように使います。
「Hi! I’m XXX(名前). How are you?
(How are youの返事を聞いてから)
Nice to meet you!」
How do you do?
「How do you do?」
この表現は「はじめまして」という
意味では間違いではありませんが、
堅苦しく、古い表現となります。
そのため、こちらも初対面で使うフレーズで、
少なくともメール(もしくは電話)で使うことはありません。
それではまだ会ったことがない方に
英語で「はじめまして」の意味を込めた伝え方のメールは、
どのようなフレーズを使えば良いのでしょうか。
英語メールで「はじめまして」ってどう言う?
メール文章や対面した時(もしくは電話)も
「Hi!」や「Hello!」が
「はじめまして」の意味合いを含む
と捉えて使います。
日本語では特にビジネスの場などで
メールをする際は冒頭に
「はじめまして」や「お世話になります」
などの挨拶をしますよね。
英語でのメールは
日本語のように堅苦しく考えなくても問題ありません。
使うフレーズはいたってシンプル。
英語メールでの「はじめまして」
|
どちらも、学校で最初に学んだ
シンプルで覚えやすい、
親しみのある「Hi」と「Hello」です。
このどちらかを文頭に置けば、
それで「はじめまして」の意味を持ちます。
ただし「はじめまして」を含めた
文章を書くのであれば、
「Hi」だけではなく、そのあとに
少し工夫した文で繋げると良いでしょう。
直接会ったときの挨拶は
いろんなバリエーションがあるので、
ぜひ音声とともに確認してみてください!
How are you?という定番の挨拶から
Everything is great.といった返し方も
すべて無料で確認できてしまいます!
場面別「はじめまして」に続く英語フレーズ
海外の取引先に英語メールするとき
私は現在アメリカ在住ですが、
日本で仕事をしていた時、
海外事業所と英語でメールの
やりとりをすることが多々ありました。
また渡米後に英語ネイティブスピーカーと一緒に仕事をする中、
初対面の方に「Nice to meet you」と伝えることはあっても、
ビジネス関連のメールや文書を受け取り
「Nice to meet you」の挨拶が書かれているのを見かけたことがありません。
職場では日本でもアメリカでも
(メールを通して)初めて一緒に仕事をする方達がたくさんいたので、
そういった場合には「はじめまして」の
挨拶を交えたメールを送ったことが多々ありましたが、
そういった場合には、
「Hi」から始め、
その後自己紹介をした後に、
下記のようなフレーズを使っていました。
- It is great to work with you
「あなたと一緒に仕事ができるなんて最高です」
- I am glad to work with you
「あなたと一緒に仕事ができることを光栄に思います。」
- I am excited to work with you
「あなたと一緒に仕事ができるのでワクワクしています。」
仕事では
「I’m xxx to work with you」
=
「あなたと一緒に仕事ができてxxx(嬉しい、最高、ワクワクしているなどの感情)!」
と伝えます。
相手側の前任者などから
事前に後任者のことを聞いていれば、
相手に親近感を持ってもらえるよう、
少し文章を追加してみるのも
「はじめまして」の一部と捉えることができます。
上記の文章の前に
「I’ve heard a lot about you from xxx!」
=
「(前任者の)xxx様から、
あなたのことを色々お伺いしています!」
など、一緒に仕事ができるのを
楽しみにしていたことを
具体的に伝えるような文章を付け加えるのも、
相手に好印象を与える文章になります。
全体としては下記のようになります。
(日本語は意訳になります)
「Hi, I am △△△, ooo department,
from xox company. I have heard a lot about you from xxx
and I am excited to work with you!」
「初めまして、xox社ooo部の△△△と申します。
前任者のxxx様から▲▲▲様のことは色々お伺いしております。
一緒にお仕事ができるのを嬉しく思います。」
といった感じです。
またメール本文の最後には、
日本語で頻繁に使われる
「よろしくお願いします」という表現は英語にはないので、
それに代わる相手に敬意を示すフレーズを使います。
敬意を表すフレーズ
|
経緯を表すフレーズは、自分の名前を入力する前に挿入します。
「Sincerely」や「Sincerely yours」は
よくビジネスで使う表現で
「誠意を込めて」
「心から」
といった意味を表すフォーマルなフレーズです。
その他のフレーズは「Sincerely」よりカジュアルな表現になり、
ビジネスの場でよく見かけるフレーズです。
また敬意を表す以外にも
感謝を表すフレーズも同様によく使います。
<感謝を表すフレーズ>
|
挿入する場所は敬意を表すフレーズと同じく
自分の名前を入力する前に使います。
上記の「ありがとう」というフレーズは
すでにご存知ではないでしょうか。
この感謝のフレーズは、
例えばビジネスで初対面の相手にメールをしながらも、
さっそく依頼したいことがある場合に、
本文で依頼事項を伝えた最後に
「Thank you」や「Thank you in advance」
を加えます。
「In advance」とは
「事前に / 前もって」
という意味ですので、
相手がこちらの依頼に対してまだ行動していなくても
先に感謝の気持ちを伝える時に使えます。
海外旅行前に海外の滞在先にメールしたいとき
最近では言語変換機能がつきの
宿泊先を簡単に予約できるサイトやアプリがあるおかげで、
個人で海外旅行に行かれる方が増えましたね。
このようなサイトで予約して準備万端!
と思ったものの、
事前に宿泊先に聞きたいことや伝えたいことがあり、
連絡したい場合を想定してみます。
そういった際は日本語では
「はじめまして。(もしくはお世話になります)
○月×日に予約をした△△△です。」
などと、挨拶+自己紹介を含めてから、
本題の問い合わせ内容に入ることが多いです。
しかし、英語ではそもそも「はじめまして」や「お世話になります」などの挨拶がないので、
この場合も「Hi!」で挨拶した後はすぐに本題に入ります。
「Hi! This is xxx and I booked a room for Jan 1st.
I was wondering if…」
「はじめまして, xxxと申します。
1/1に1部屋予約していますが、…について~」
上記のように簡潔に
自己紹介をしてすぐ本題に入ります。
先述したように
「Hi!」が
「はじめまして / お世話になります / こんにちは」
といった意味を表します。
複雑そうに思えますが、
逆にいえば「Hi」はどんな場面でも使える
覚えやすい単語ですね。
こういった宿泊先への問合せのときは
「はじめまして」の代わりに、
文章の最後によく使うフレーズがありますので、
それもお伝えします。
- I’m looking forward to hearing from you soon
「お返事お待ちしております。」
(直訳:お返事頂けるのを楽しみにしています)
- I would appreciate if I hear from you soon.
「近々お返事頂けましたら光栄です」
上記のようなフレーズを追加することで、
メール文章を終わりに結び付けているので、
こういったフレーズを使うと便利です。
滞在先のホテルに電話しないといけない場合
時間がない!というときは、
メールで確認とってる場合じゃないですよね。
海外のサービスは想像もつかないトラブルが起きるので、
私も電話するときは緊張のあまり
毎度へんな汗が流れてきます…。
直接電話しないといけないけど、何て言えばいいんだろう…?と不安になったら、
Youtube動画から音声を前もって確認して
イメージトレーニングしておくと
失敗せずに安心して連絡とれます!
まだ会ったことのない学校関係者やホストファミリーにメール連絡する
このような場合も基本的には何も変わりません。
メールの本文の内容が変わるだけです。
- 自己紹介
「Hi, this is xxx. I hope you are doing well」
(はじめまして、xxxと申します。
とても良い1日を過ごしていますように。) - 本題
「I am supposed to stay at your house from 1/1」
(1/1からホームステイでお邪魔することになっています)
上記のように
自己紹介のあとに本題に入り、
問い合わせたい内容を英語で伝えます。
今回は名前の後に
「I hope you are doing well」
という表現を追加しました。
日本語では文頭に
こういった表現は使いませんが、
英語では日常的です。
相手を思いやる表現で素敵ですよね。
また下記のような
英文最後に工夫したフレーズを入れると、
まだ会ったことがない人に対して
「はじめまして」を含む表現になり、
相手に好印象を与える文章になります。
- I am looking forward to seeing you in person soon!
- I am excited to meet you soon!
近々直接お会いできるのを楽しみにしています。
この文章はビジネスだけでなく
普段でもとても頻繁に使われるフレーズですので、
覚えておくと良いでしょう。
私は過去に数回留学しましたが、
留学前にホストファミリーに挨拶のメールを送ったこともありますし、
現地で進路変更を検討し始めたので
行ってみたい大学に初めて問合せのメールを送ってみる、
など、色々「はじめまして」を含む問合せをしたことがあります。
その際も、私も相手も
「Hi!」と自己紹介から始まり、
そのまま本題にはいりました。
やはりどんなシチュエーションでも英文メールは同じ表現をするということですね。
けど、問題はその後の自己紹介です。
第一印象のイメージがずっと続くので、
学校、ホストファミリへの自己紹介に失敗したら
友達ができないこともあります…。
何を話せばいいのか分からない方は、
コチラの記事に誰でも簡単に
成功する自己紹介について解説したので確認してみてください。
CHECK IT!
実際にアメリカで受け取ったメール文面
先ほど私の日本やアメリカでの
職場での英語メールの例や
留学時代の経験をお伝えしました。
現在アメリカに住んでいる私が、
客側の立場として普段受け取るメールは、
どういったフレーズが使われているのか検証してみました。
マンションの管理人から
現在お世話になっている不動産会社の方が、
別の拠点から異動してきたようで、
自己紹介の挨拶メールが届きました。
その際にもやはり「Nice to meet you」という表現はなく、
自己紹介(「Hi!」の後に名前、役職名、不動産会社名)
からスタートして本文に入り、
結びはSincerelyで終えていました。
車を購入したディーラーから
Dear xxx (xxx様)から始まり、
すぐに「Thank you for choosing ○○○(車両メーカー名)」
と感謝の言葉で本題をスタートさせていました。
その後はすぐに本題に入るといった流れで、
最後は「Thank you」で締めくくっていました。
弁護士から
弁護士に問合せをした際に
頂いたメール返信の冒頭は毎回
「Good afternoon(こんにちは)」
から始まっていました。
そして他と同様、すぐに本題に入り
最後は「Sincerely」で結んでいる
フォーマルなパターンでした。
YouTube参考動画
こちらの動画では英語と日本語での
ビジネスメールの書き方の違いについて解説されています。
「はじめまして」のフレーズというよりは、
英語と日本語のビジネスメールの
書き方の違いについて検証されています。
なるほど!と思う
英文メールの書き方の違いを学べるので、
ぜひ参考にしてみて下さいね。
まとめ
- 「はじめまして」を英語でメールする時は
「Hi!」や「Hello」で表現しましょう - 文章の始めもしくは終わりで
フレーズを追加することにより
「はじめまして」の意味を強調して表現しましょう - 日本語をそのまま英語に訳すと
不自然になるので直訳には拘らないようにしましょう
日本語はとても奥深く、
日本のマナーはとても良いと
世界中から称賛されています。
それゆえビジネスでもそれ以外の場でも、
初めて連絡をとる相手には
最初は特にとても丁寧に、
慎重に会話を進めていきます。
ただ、英語圏では丁寧な表現の仕方はあるものの、
特にメールでは挨拶は最低限で済ませ、
すぐに本題に入る傾向があります。
なので、初めて挨拶するの相手でも日本語の
「はじめまして」の単語に拘らず、
最低限の挨拶「Hi!」と締めの言葉で
用件を伝えるメールを作成しましょう。
これは国や文化的背景によって
異なるかとは思いますが、
少なくともアメリカでのメール対応は
さまざまな場面でカジュアルだと感じることが多いです。
メールを作成する際は、
丁寧さよりも本題に力を入れる方が
大切な印象を受けます。
相手には何が言いたいのか
はっきり簡潔に伝えることを大切にしている文化があるからです。
一度そのことも思い出しながら
「Hi!」で始めるメールを作成してみて下さいね。
あなたが初めてへの
相手に送るメールが、
相手に良い印象を与えることを願っています。