Reの付く単語と言ったら、
何となく「反復」や「繰り返す」
という意味が含まれているのは想像できますよね。
Recycle(再循環), Reuse(再利用),
Reproduce(再生産)…
などがパッと頭に浮かぶ代表的な
単語だと思います。
Reと付けるだけで「再び」という意味が含まれる新しい単語になるものもあれば、
Reがついても「再び」とは直接的な関係を持たない単語など、
Reから始まる英単語はたくさん存在します。
今回は、そんなたくさんあるReの付く単語の中でも、
誰でも知ってる基本的なものから、
学校では習わないのに超重要な英単語まで、
分かりやすくまとめて紹介したいと思います!
Reは接頭辞の一つ
Re は、
dis, in, un…などと同じように
単語の頭に着くため「接頭辞または接頭語」と呼びます。
英語では prefix(プレフィックス)と言います。
接頭辞は一つの単語ではありませんが、
独自の意味を持ちます。
語基にくっつくことにより
その単語の意味を助ける、補助するような役割を果たします。
Reはそんな接頭辞の一つで、
Wikipediaの説明によると、
と記されています。
実は Re は
「繰り返し~する」「再び~する」だけでなく、
「後ろへ」「反対に」という意味もあります。
これらを踏まえて、
まず、Reが付くことによって、
Reの意味から派生した意味になる英単語を紹介したいと思います。
また、単語の難しさのレベルを3段階に分け、
レベル1 * レベル2 ** レベル3 ***
と示しています。
「再び」という意味が含まれるもの
Reassure *** |
安心させる、再確認する、自信(元気)を取り戻す Re: 再び Assure: 保証する、確信する Reassure |
Recover ** |
回復する、立ち直る、取り返す Re: 再び Cover: 覆う Recover |
Reconsider ** |
再考する、考え直す Re: 再び Consider: 考察する、熟考する Reconsider |
Replace ** |
取り替える、交換する Re: 元に、再び Place: 置く Replace |
React ** |
反応する、対応する Re: 再び Act: 行動する React |
Return * |
戻る(戻す)、返る(返す)、帰ってくる Re: 元に、再び Turn: 曲がる Return |
Review * |
見直す、再検討する、論評する、審査する Re: 再び View: 見る Review |
Remember * |
覚えている、思い出す、忘れないようにする Re: 再び Member: 心にかける Remember |
Remind (of) ** |
気づかせる、思い出させる Re: 再び Mind: 気づく Remind |
Resemble ** |
似ている、類似点がある Re: 再び Semble: 同様にする Resemble |
Regret ** |
後悔する、残念に思う、遺憾に思う Re: 再び Gret: 泣く Regret |
Restore ** |
回復する(させる)、修復する(させる)、復帰する Re: 再び Store: 元気にする Restore |
Require ** |
必要とする、要求する Re: 再び Quire: 求める Require |
Recognize ** |
認識する、認める、見てそれと分かる Re: 再び Cognize: 認識する Recognize |
「後ろへ」という意味が含まれるもの
Receive * |
受け取る、受ける Re: 後ろに Ceive: 受け取る Receive |
Resident *** |
住民、移住者、宿泊客、外交官 Re: 後ろに Sid: 座る Ent: 人 Resident |
Reject ** |
拒絶する、却下する、つき返す Re: 元へ、後ろに Ject: 投げる Reject |
Respect ** |
尊敬する、配慮する、重視する Re: 後ろを Spect: 見る Respect |
Reserve ** |
予約する、留保する、持ち越す Re: 後へ Serve: 保つ Reserve |
Reduce * |
低減する、縮小する、薄くする Re: 後へ Duce: 導く Reduce |
Remain ** |
留まる、以前のままである、残っている Re: 後に Main: 留まる Remain |
Respond ** |
返答する、反応する、効果を示す、対応する Re: 元へ、後ろへ Spond: 約束する Respond |
Refuse ** |
断る、拒む、拒絶する、辞退する Re: 元へ、後ろへ Fuse: 注ぐ Refuse |
Reflect ** |
映す、反射する、反映する Re: 元へ、後ろへ Flect: 曲げる Reflect |
Release * |
解放する、公開する、放つ、放出する Re: 元に、後へ Lease: 緩める Release |
Refugee *** |
(政治的・宗教的)難民、避難民 Re: 後ろへ Fuge-ee: 逃げる人 Refugee |
Relate * |
関連させる(がある)、結びつける、共感する Re: 元へ、後ろへ Late: 運ぶ Relate |
Revenue *** |
歳入、税収、財源、収益 Re: 元に、後に Venue: 戻ってくるもの Revenue |
いくつかの単語に含まれている
「元に」という意味は、「後ろへ」「再び」
というどちらの意味も包容しています。
「反対に」という意味が含まれるもの
Resist ** |
抵抗する、反抗する、反撃する Re: 〜に逆らって Sist: 立つ Resist |
Reverse ** |
覆す、反対にする、逆にする Re: 反対に、後ろに Verse: 曲がる Reverse |
Rebel *** |
反乱を起こす、反逆する Re: 反抗して Bel: 戦争を起こす Rebel |
Resign *** |
辞職する、辞める、退く Re: 〜に逆らって Sign: 署名する Resign |
このように接頭辞のReが
頭につくことによって、意味が補助され、
新たな意味に成り立つ単語はたくさん存在します。
次に、接頭辞のReとは
あまり直接的な関係を持たないReから始まる英単語です。
学校で普通は習わなかったり、
普段目にすることのない単語だった場合は
なぜ重要なのかという説明も加えています。
その他のReから始まる重要英単語
Reimburse *** |
(経費などを)返済する 日常的に業務関連で重要な単語です Reimburse |
Reinforce *** |
強化する、補強・増強する 「Rein」は強意の意味を表します Reinforce |
Reach * |
着く、到達する、手を差し伸べる、届く Reach |
Recession *** |
景気後退、不況 社会や経済に関する重要単語です Recession |
Realize ** |
はっきり分かる、悟る、実現する Realize |
Refund *** |
払い戻す(払い戻し)、返金する(返済金) こちらも業務関連で重要な単語です Refund |
Reckless *** |
向こう見ずな、無謀な 「身勝手な人」に対して日常的によく使われる単語です Reckless |
Reckon *** |
憶測する、計算する、みなす 「guess」と同じような意味の単語で、会話の中でよく使われます Reckon |
Retain *** |
保持する、維持する、雇用しておく Retain |
Retreat *** |
撤退する、逃げる、後退する、撤回する Retreat |
Republic ** |
共和国、共和制 Republic |
Reputation *** |
評判、噂、名声 Reputation |
Remedy *** |
解決策、治療法、救済法 政治や医療において重要な単語です Remedy |
Resolution *** |
決議、決断、解決 公的な話し合いの場で重要になる単語です Resolution |
Resonate *** |
反響する、共鳴する、感銘を与える Resonate |
Refrain (from) *** |
差し控える、慎む、こらえる Refrain |
Refrigerator ** |
冷蔵庫、冷却室 このReは「下へ」を意味します Refrigerator |
Region ** |
地域、地方、行政区、部分 Reg: 統治する ion: こと Region |
Regular * |
規則的な、定期的な、頻繁な、一定の Regular |
Relevant *** |
適切な、妥当な、重要な価値を持つ Relevant |
Reveal ** |
明らかにする、本性を見せる、姿を表す ベール(Veal)を取り外す(Re) Reveal |
これらを見てみると、接頭辞とは直接関係はしてなくとも、
Reはあらゆる英単語において
重要な役割を果たしていたり、
キーポイントになっていたりすることが分かります。
Reはどの単語にも付けることができる
接頭辞のReは基本どの単語にも
くっつけることが出来ます。
辞書に載っていない単語でもReを付けて、
新しい別の単語にすることもできるということです。
ネイティブの会話の中では
日常的にそれは行われています。
文章に書くときは、そのままで
書かれることもありますが、
Reと単語の間にハイフン(―)を入れて書かれることも多いです。
例えば、watch, read, doなど
簡単な単語でもReを付けて
「再び」という意味で使われたりします。
(昨日あのドラマをもう一回見直した)
Please re-read the sentence carefully.(文章をもう一度注意深く読んで下さい)
You can redo this anytime.(あなたはいつでもこれをやり直せますよ)
日常会話の中では大抵、「再びする」
ということをより強調するために、
againの代わりに動詞にReが付け加えられます。
これが違和感なく自然とできるようになると、
だいぶネイティブに近づくことが出来ます!
まとめ
- Reは「再び」「後ろへ」「反対に」を意味する接頭辞の一つ
- 接頭辞のReと直接関連がなくてもReは様々な役割を果たしている
- 基本どの単語にもReをつけることによって、「再び」という意味の単語にすることができる
さて今回は、接頭辞の一つである
Reから始まる英単語を、
私の独断チョイスで紹介しました。
調べれば調べるほど、Reから
始まる単語はたくさん存在し、
この記事で紹介した単語もまだ一部です。
私自身も単語を調べながら、
意味の成り立ちを知ることができて
とても面白かったです。
今回紹介したのはReだけですが、
ぜひ他の接頭辞も調べてみては
いかかでしょうか?
また、接頭辞の反対の、
接尾辞(単語の後ろにつく)というものも存在します。
そちらも一緒に調べてみたら、
さらに語彙力が高まり、面白いと思いますよ。