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仕事をする上で進捗状況の確認は欠かせないですが、
特にバックグラウンドの違う相手と仕事をする時には要注意です。
私は以前カナダで多国籍のメンバーが集まる会社で働いていた時、
後輩は「報連相」の習慣がない文化圏の人だったため、
こちらで進捗状況が把握出来ていないまま想定外に仕事が進んでいたことがありました。
日本では当たり前のことでも外国ではそうとは限らないと痛感した出来事でした。
この経験から「その後、状況はどうなりましたか?」と一言伝えるようにして、
思わぬ被害を未然に防ぐことが出来るようになりました。
もしあなたが他国の人とビジネスをすることがあれば、これから紹介する例文を参考にして英語で進捗状況を確認できるようになることをお勧めします。
トラブルは起こる前に防ぐことが望ましいですからね…(笑)
英語が不慣れな方でも相手を不快にさせない
自然な「その後、状況はどうなりましたか?」という英語表現、
そして英語での返答の仕方も合わせてご紹介していきますね。
今日からすぐ使える例文もありますので、ぜひ最後まで読んで仕事をスムーズに進めましょう。
ビジネスシーンで使える「その後状況どうなりましたか?」
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同僚や後輩に対して進捗状況を確認する時のフレーズをご紹介します。
どれも比較的カジュアルな言い方です。
肩ひじ張らずにさらっと状況確認をしたい時におすすめですよ。
進み具合を尋ねる
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♦How is ~ going?(~の進み具合はどうですか?)
goingは「進み具合」や「進行状況」という意味で使われています。とてもシンプルで簡単な表現なので、いざという時にもとても使いやすいですよ。
A: Hi, how is the new project going?
(新しいプロジェクトの進み具合はどうですか?)
B: Everything is going very well.
(全てとても順調です。)
この他、プロジェクト名を入れずにitだけで尋ねる事も出来ます。
A: I heard you got a big project. How is it going?
(大きなプロジェクトを任されたんだって?進み具合はどんな感じ?)
B: Well, actually it’s a bit behind the schedule.
(実はちょっと予定より遅れているんだ。)
どんな状況か尋ねる
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♦Is everything going well?(全て順調にいっていますか?)
何か問題が発生していないか尋ねるフレーズです。
小さなことでもいいので困っていることは無いか確認する時に使える便利な言い方です。
A: You look exhausted. Is it because of the new project you were assigned? Is everything going well?
(疲れてるみたいだけど、新しいプロジェクトのせい?順調にいってる?)
B: Yes, the project is going smoothly, but nothing is going well with my marriage. I had a big fight with my husband last night.
(ええ、プロジェクトは順調よ。でも結婚生活は全く順調じゃなくて、昨夜は夫と大喧嘩だったの。)
例文にもある通り、Going well with~ の形で「~が順調にいく」という言い方もできるので合わせて覚えておくといいですよ。
進歩状況を尋ねる
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♦How are things coming along?(進捗状況はどうですか?)
Things は物事と言う意味ですが、ここでは仕事に関する物事という意味合いです。
また、come along は「進む」とか「はかどる」という意味があります。
取り組んでいる事柄の進み具合を尋ねる時に使います。
A: Hey, how are things coming along?
(進捗状況はどうですか?)
B: Everything is in progress.
(全て順調に進んでいます。)
(何か進捗ありましたか?)
簡単に「あれからどうですか?」と聞きたい時に使えるフレーズです。
カジュアルな場合はAny updates?だけでも構いません。
A: Hi, any updates?
(何か進捗はありましたか?)
B: I am still waiting for a reply from the customer.
(まだお客様からのお返事を待っているところです。)
このほか、updatesを使った言い方に Do you have any updates on~ という形で「~について何か進捗ありましたか?」と尋ねることも出来ますので以下の例文を参考にしてみてください。
A: Do you have any updates on this issue?
(その件について何か進捗ありましたか?)
B: Yes. Currently we are negotiating with supplier for best price.
(はい、現在サプライヤと価格交渉中です。)
Negotiate with A for B の形で「AとBについて交渉する」という意味があります。
日本語でも交渉することを「ネゴる」という人もいますが、
negotiateから派生した言葉なんですね。
(お願いしていた件について進捗状況を教えてください。)
Progress を使って「どのくらい仕事が進んだか」を尋ねるフレーズです。
何かしらの進捗があることを前提とした聞き方になります。
A: Please tell me about your progress on the task I requested you.
(お願いしていた件について、どのくらい進んだか教えてくれますか?)
B: It’s almost done. I will send you the file by this noon.
(もうすぐ終わります。正午までにファイルをお送りします。)
この他、progress を使った表現に
という聞き方もあります。
意味は全く同じなので合わせて覚えておくと表現の幅が広がりますよ。
体調はいかがですか?という英語表現
ビジネスの現場では、体調を崩してしまう社員の方もいらっしゃいます。
そういう時に気を利かせた英語を使えたら信頼性も上がるし、その後の仕事がはかどるはずです。
仲の良さによって英語表現は変わってしまうので、
ぜひこの機会に英語表現をしっかりと覚えておきましょう!
CHECK IT!
社外・目上の人への連絡
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外部の人や目上の人に向けて進捗状況を尋ねる際には、
英語でも丁寧な言葉遣いを心掛けましょう。
特にメールなど文面だけのやり取りの場合は、
表情が分からないため相手を不快にさせていないか不安ですよね。
とくにメールに改行を入れるのはルール違反になり、不快な気持ちにさせてしまいます!
私もよく間違えました…。
ほかにも英語圏の人に送るメールには、
3種類のルール違反があります。
別の記事に分かりやすくまとめましたので、ぜひご覧ください。
CHECK IT!
この記事の例文には、気遣いのある表現を紹介したので、安心してぜひ使ってみてください。
♦Could you~
(~の進捗状況についてお知らせいただけますでしょうか)
Could you を使うだけで丁寧にお願いすることができます。
Could you please にすると更に丁寧さが増すので、相手や状況によって使い分けてくださいね。
「give(人)update on~」は「(人)に~についての最新情報を伝える」と言う意味があります。
A: Could you give me an update on the progress of the translation project?
(翻訳プロジェクトについて進捗状況をおしらせいただけますでしょうか?)
B: Sure. I have done up to the page 15. Everything is going well.
(はい、現在までのところ15ページまで終わっています。全て順調に進んでいます。)
Up toで「~まで」と言う意味になります。
日本語でページ数を言う時には「5ページ」のように言いますが、
英語ではpage 5のように語順が逆になるので覚えておいてくださいね。
この他、updateを使って
という言い方も出来ます
Would it be possible to~ はとても丁寧な表現で「~していただけますか?」という意味になります。
(現在の進捗状況についてお知らせいただけますでしょうか?)
これもCould youを使った相手に失礼のない尋ね方ですね。
「Inform(人)about ~」で「(人)に~のことについて知らせる」という意味があります。
また、current status は「近況」や「現在の状態」という意味です。
A: Could you inform us about the current status?
(現在の進捗状況についてお知らせいただけますでしょうか?)
B: Of course. I have done phase 1 and now I am working on phase 2. Your instruction was very clear and I have no problems so far. I will keep you posted.
(もちろんです。フェーズ1が終わり、現在フェーズ2に取り掛かっています。とても分かりやすいご説明をいただいたので、今のところ問題ありません。状況が変わりましたら随時ご連絡します。)
I will keep you posted は「最新情報をお知らせします」や「随時ご連絡します」と言う意味合いがあります。
ネイティブが普段よく使う表現でありビジネスシーンでも度々登場するので、ワンランク上を目指す人はぜひこの機会に覚えておくといいですよ。
♦Regarding ~
(プロジェクトについて進捗状況をお知らせいただけますか? )
Regarding は「~に関して」という意味があり、ビジネスでも頻繁に使われる単語ですので知らなかった人はぜひ覚えておいてください。
また、Would you kindly~ という言い回しもポイントです。「~していただけますか?」という非常に丁寧な言葉遣いになっています。
外部の人や目上の人にお願い事をする時には積極的に使いたい言い方ですね。
A: Regarding the project, would you kindly give me an update?
(プロジェクトについて進捗状況を教えていただけますか?)
B: Sure, but I have to go see my client now, I will get back to you later once I’m back.
(もちろんです。ただ、これからクライアントに会わないといけないので、戻り次第ご連絡します。)
I will get back to you は「後程ご連絡します」と言う意味があります。
ネイティブの会話の中でも頻繁に使われるので知っていると便利ですよ。
また once I’m back の once は「すぐに」という意味で使われていて、ここでは「一度」という意味ではないので注意してくださいね。
♦Would you mind~
(プロジェクトの進捗状況について教えていただけますでしょうか?)
Would you mind~ は丁寧にお願いする時の定番の言い方ですね。
ここでは進捗状況のことをstatus updateと表現してあります。
「近況報告」という意味合いがあり、会議やビジネスメールなどでもよく使われる言葉です。)
(何かお手伝いできることはありますか?)
Facilitate は「手助けする」と言う意味があります。
他に assist を使ってもいいですね。
相手を気遣う一言があると、今後よりよいビジネス関係を築けそうです。
♦Could you please~
(今日の午後5時までに、5分くらいで進捗状況を教えてください。)
Could you please~を使い礼儀正しい尋ね方をしています。
5-minute update は直訳すると「5分の進捗状況」となりますが、
きっちり5分ではなく「手短に教えてください」という意味合いになります。
A: Could you please give me for a 5-minute update on the project before 5pm today?
(今日の午後5時までに、5分くらいで進捗状況を教えてください。)
B: No problem. What about 2 pm? Does it work for you?
(分かりました。2時はどうでしょう?ご都合いかがですか?)
Does it work for you? は「ご都合いかがでしょうか?」という意味合いがあります。
時間調整をする際に、仕事でもプライベートでも使える便利な表現です。
まとめ
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進捗状況の確認をする時のフレーズをご紹介しました。
同僚や部下に向けたカジュアルな言い方から、社外や目上の人に向けた丁寧な言い方まで様々なものがありましたね。
ここで一度おさらいしましょう。
(プロジェクトの進み具合はどうですか?)
(全て順調にいっていますか?)
(進捗状況はどうですか?)
(何か進捗ありましたか?)
(お願いしていた件について進捗状況を教えてください。)
(~の進捗状況についてお知らせいただけますでしょうか? )
(現在の進捗状況についてお知らせいただけますでしょうか?)
(プロジェクトについて進捗状況をお知らせいただけますか? )
(今日の午後5時までに、5分くらいで進捗状況を教えてください。)
英語で進捗状況を尋ねるのは難しそうと思っている人は多いかもしれませんが、
これらの例文を参考にしていただければ大丈夫です。
相手に失礼のない例文ですので安心して使ってくださいね。
進捗状況の確認はビジネスをする上で必要不可欠です。
英語でも臆することなく状況確認をしてスムーズに仕事を進めていきましょう。