こんにちは!
日常生活の中で、自分の予定を伝えたり、
相手の都合を確認したりすることはよくありますよね。
たとえば、
- 「今日のアルバイトは17時から22時までです。」
- 「この会議室は16時まで使えるよ。」
- 「あと30分以内に着きます!」
- 「大学のレポート、金曜日までに仕上げないと!」
など、
スケジュールを管理する為の表現は
日本語にもたくさんあります。
では、これらの表現を英語で伝えるには、
どうすれば良いのでしょうか?
実はそのためには、
“前置詞”の使い方をマスターすることが必要不可欠なのです!
今回は、日本人が苦労しがちな”前置詞”の
使い方とともに、スケジュール管理に便利な表現をご紹介します!
前置詞とは
まず、“前置詞”についてご説明します。
読んで字のごとく、「名詞の前に置く詞」です。
名詞の前に置くことで、
後に続く名詞の位置や状態を説明します。
“to”や”for””in”などたくさんあり、
どれも短い単語で簡単そうですよね。
そんな前置詞、みなさんは中学校の時どのように習いましたか?
「“at”は『~で』と訳しましょう。」
「“in”は『~に』と訳しましょう。」
と教わりませんでしたか?
確かに、そのように訳されるシーンは多いです。
では、これはどうでしょう↓
“look at the sky!” 「空で見て」!???
“A man in a black coat”「黒いコートに男性」!???
中学校で習った通りに訳すと、意味が通らなくなってしまいますよね。
正解は
“look at the sky!”
「空を見て」
“A man in a black coat”
「黒いコートを着た男性」
です。
どうしてこのようになるのかというと、
- “at”には「一点」
- “in”には「包まれている」
というイメージがあるからです。
このように、
前置詞をマスターするポイントは、
直訳を暗記するのではなくそれぞれの前置詞が持つイメージを知ることです!。
スケジュールを伝える際にも、
これからご紹介する前置詞のイメージをとらえれば、
今日から活用できますよ!
“from”「○○時から」
1つ目にご紹介する前置詞は「from」
“from”のイメージは「起点」です。
「どこかから(どこかへ)」というイメージですね。
たとえば「日本から(ここへ)来ました」と言いたいときには
“I came (here) from Japan.”となり、
ここから考えると、スケジュールを伝える時の
「○○時から」は”from”が使えることがわかります。
仕事などが始まる時間の「起点」を表すわけですね。
「アルバイトは17時からです。(私は午後5時から働きます)」の場合、
“I work from 5 p.m.”となります。
“to”「○○時まで」
2つ目は”to”です。
英語学習をする上で、”to“は使い道がたくさんありややこしいですよね。
今回は時間を表す時の”to”についてご説明します。
“to”のイメージは「到達」です。
「(どこかから出発して)どこかへ」というイメージですね。
たとえば、買い物をしにお店へ向かう時、
「(ここを出発して)お店に行きます。」と伝えたいときには
となります。
“the store”が到達地点となるわけですね。
そして、時間を表す際には”from”とセットで使います。
仕事の始まりの時刻(起点)を出発して、
終了時刻へ到達するイメージです。
「アルバイトは17時から22時までです。
(私は午後5時から22時まで働きます)」の場合は
となります。
“until”「○○時まで」
3つ目は“until”です。
“until”のイメージは、「継続」です。
「(期限まで)ずっと」というイメージですね。
この”until”も”to“と同様、
「起点」の”from“とセットで使えます。
“to”との大きな違いは、
“until”は単体で使うことができることです。
たとえば「私は17時まで働きます。」と伝えたい場合、
“I work until 5 p.m.” → 〇
“I work to 5 p.m.” → ×
となります。
では、最初に挙げた例文
「この会議室は16時まで使えるよ。」
を英語で表すと…
“ We can use this meeting room until 4 p.m.”ですね!
“within”「(時間)以内に」
4つ目にご紹介するのは”within”です。
“within”のイメージは「(範囲の)中に」です。
時間を表す表現で使用する場合は、
「(〇〇時から〇○時までの)範囲内で」というイメ―ジで、
「〇〇分以内に」という意味になります。
ですので、
「30分以内に着きます!」
と言いたい場合には、
と言いましょう!
“by”「〜までに」
最後にご紹介するのは”by”です。
“by”のイメージは「近くに」です。
“until”とごっちゃになってしまうことが多い”by”ですが、
大きな違いは、”by”の方が「期限に迫っている」というところです。
ですので、締め切りや期日を伝えたい場合には、”by”を使用します。
例えば、
“I have to finish my work by 5p.m. today”
↑この2つの違いは、
「私は5時まで(継続して)働きます」
「私は5時までに(期限に迫っている感覚で)仕事を終えなければならない」
というところです。
そして、冒頭に出てきた例文
「大学のレポート、金曜日までに仕上げないと!」は
“I have to finish my report by Friday.”となります。
まとめ
まとめます。
前置詞は、直訳ではなくイメージで覚えましょう!
そのイメージ1つ1つとは、、、
- “from”のイメージは「起点」
例「私は17時から働きます。」
→”I work from 5 p.m.”
- “to”のイメージは「到達」
例「私は17時から22時まで働きます。」
→”I work from 5p.m.to 10p.m.”
- “until”のイメージは「継続」
例「この会議室は16時まで使えるよ。」
→“ We can use this meeting room until 4 p.m.”
- “within”のイメージは「範囲の中に」
例「30分以内に着きます!」
→“I will be there within 30minutes.”
- “by”のイメージは「近くに」
例「大学のレポート、金曜日までに仕上げないと!」
→“I have to finish my report by Friday.”
ほかの前置詞「with」と「on」については、
こちらの記事に分かりやすく解説しました!
withのたった1つのイメージとは?
onのたった1つのイメージとは?
最後に
前置詞をイメージとらえるというのは、
最初は感覚がつかみづらいかもしれません。
しかし英語を話す上で、名詞に意味を持たせる前置詞は
非常に大きな役割を持っています。
今回ご紹介したのは5つだけでしたが、
他にも前置詞はたくさんあり、
それぞれが様々なイメージを持っています。
学習のコツとしては、
その前置詞を使った例文をできるだけたくさん読み込むこと。
例えば”with”のように、
「~で」「~と一緒に」「~しながら」など
多くの訳し方をもつ前置詞であっても、
例文を読み込むうちに共通点が見えてきます。
すると、なんとなくその前置詞が持つイメージを
掴むことができるようになるのです。
少し時間はかかりますが、前置詞をマスターすれば、
話せる英語のバリエーションが広がります。
ぜひ、奥深い前置詞の世界に足を踏み入れてみてくださいね!