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今回ご紹介するフレーズは「Hold on」です。
ビジネスの場や、電話で「少々お待ちください」という場合によく使われるので、
聞いたことあるという人も多いのではないでしょうか。
海外ドラマや映画のなかでも頻繁に出てくる「Hold on」ですが、
似たような表現で「Wait」や「Hang on」などもあって
どういう場面でどう使えばいいか悩みますよね。
そこで、今回は「Hold on」の持つ意味や、類似表現との使い分けなど詳しく解説していきます。
Hold onの4つの意味は?
「Hold on」には4つの意味があります。
- つかまる
- 続ける
- 持ち堪える
- 待つ
ではそれぞれ具体的に説明していきましょう。
1.つかまる
なにかをしっかりとギュッとつかむ、もしくは気をつけてつかむといったニュアンスです。例えば、電車のつり革をギュッとつかむ時や、荷物を落とさないように持っておくといった意味になります。
2.続ける
成功するため、もしくは失敗を防ぐために続けるというニュアンスになります。
3.持ちこたえる
病気と戦っている人や、困難な状況においてどうにか生きようとするといったニュアンスです。
4.待つ
基本的に口語表現で使うのが「待つ」という意味です。電話で「少々おまちください」という時によく耳にしますよね。
4つの意味があるとわかったところで、さっそく使い方を例文と一緒に見ていきましょう!
Hold onの正しい使い方
では、Hold onはどうやって使うのでしょうか?解説していきますね。
I had to hold on tight not to fall down.
(転けないようにしっかりとつかまらないといけなかった)
電車のつり革にしっかりつかまったり、預かった荷物を落とさないようにしっかりと持ったりする時に使えます。
We didn’t play well, but we managed to hold on.
(私たちはうまくプレーできていなかったけど、とにかく続けた)
試合などで勝つことが難しい状況でも、あきらめずにプレーを続けるという場面で使える表現です。
We have to hold on unitl somone finds us!
(誰かが見つけてくれるまでどうにか頑張ろう!)
もしくは、トイレを我慢している時にも使えます。
この場合、「on」はいりません。
(どれくらいかかる?これ以上トイレを我慢できない!)
どうにか生きようと持ちこたえる時や、困難な場面を対処する時に使えます。
Hold on, please!
(少々お待ちください)
Hold on, I want to find my wallet.
(ちょっと待って、財布を探したいの)
電話を繋ぐ時や「ちょっと待って!」と相手の動作を止めたりする時に使えます。
Hold onと似た意味をもつフレーズは?
「Hold on」と似た意味を持つフレーズはいくつかあります。
例としては、
- Wait
- Just a moment
- Wait a munites
- Hold on a second
- Hold on a minuntes
などがあります。
どれも「少々お待ちください」という意味になりますが、ネイティブにとっては「Wait」は少し失礼に聞こえるようです。
Waitとの違いは?
結論からいうと「Hold on」と「Wait」に大きな違いはありません。
ですが、ニュアンスは少しだけ異なります。
例えば、「Hold on」は少し時間を置くような「待つ」という意味になりますが、「Wait」はその瞬間に動作を止めるという意味になります。
(ちょっとまって、今なんて言った?)
また、文法的な要素になりますが「Hold on」と「Wait」は置き換えができません。
例えば、
(来月まで待つべきだよ)
というセンテンスで
You should hold on until next month.
と言い換えることはできないのです。
同じように「待つ」という意味でも、使い方によってはニュアンスが変わってくるので注意したいですね!
Just a momentとの違いは?
「Hold on」と「Just a moment」に大きな違いはありません。
どちらも「少々お待ちください」という意味で使われます。
ただし、「Just a moment」はどちらかと言えば面と向かって話しているときに使うイメージです。
私が接客業をやっていた頃、外国人のお客様に待っていただくときによく使っていたのが「Just a moment, please」でした。
「Hold on」も「Just a moment」もとてもよく使われる表現です。
「Just a moment」の「moment」を「second」に変えた表現の「Just a second/ sec」もネイティブは頻繁に使います。
「Just a sec」は「Second」をさらに短くした言い方なので、かなりカジュアルです。
目上の人や、初対面の人には使わないほうがベターでしょう。
ちなみに、ビジネスの場では「Hold on」のほうが適しているようです。
Hang onとの違いは?
「Hold on」ととても似たフレーズで「Hang on」というものがあります。
「Hang on」も実は「Hold on」と全く同じで、
- しっかりとつかむ
- (短い時間)待つ
- 人の話をじっと聞く、責任をなすりつける
- しがみつく、がんばる
という意味を持つので、大きな違いはありません。
電話を繋ぐときに「Hang on, please」と言ったりもできます。「Hold on」と同じですね。
ただし、「Just a moment」などと同じく、少しカジュアルな表現になるため、ビジネスには向きません。
ビジネスの場では「Hold on」を使った方がいいでしょう。
ちなみに、「Hang on」の対義語は「Hang up」です。「Hang up」は電話を切るという意味になります。
例えば、
(ここ騒がしくてよく聞こえないから電話切るね。また掛け直すよ。)
Hang up right now! You shouldn’t use your phone while driving.
(今すぐ切って。運転中に電話しないほうがいいよ。)
という感じで使うことができます。
ほかにもネイティブがよく使うHang onの解説は
次の記事に詳しくまとめました!
たとえばHold onとHang onではどっちがより丁寧なのか?
という話もしています。
Hold offとの違いは?
「Hold on」には短い時間を待つという意味がありますが、似たような「Hold off」になると全く違った意味になります。
「Hold off」には延期する、キャンセルする、止めるという意味が含まれます。
OnとOffでは意味が異なるので間違わないように気をつけたいですね。
カジュアルかフォーマルか?
「Hold on」はカジュアルにもフォーマルにも使うことができます。
「Hold on, please」といえば、ビジネスの場でも使えるので便利ですよね。
命令形で「Hold on!」と言うと「ちょっと待って!」と少しカジュアルな言い方になるので、ビジネスでは必ず「please」をつけたほうが無難だと思います。
まとめ
「Hold on」について、おさらいです。
- 「Hold on」には4つの意味がある
- 似た表現に「Just a moment」などがある
- 「Wait」と「Hold on」は似ているがビジネス向きは「Hold on」
- 同じ使い方で「Hang on」というフレーズもある
- カジュアルにもフォーマルにも使える
意味は多いですが、ポイントを抑えていればすぐに使えるフレーズです。
まずは電話での「少々お待ちください」から使い方に慣れていくのも良さそうですね。
では最後にHold onのような便利で
2語で表現できる簡単フレーズを紹介しますので、
ネイティブとの会話に役立ててください!
ぜひこの解説を参考にして実践してみてくださいね。