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今回は、「Pleaseの意味」について具体的に紹介します。
「Please」は英会話でもよく使う単語ですね。
意味としては「お願いします」という意味で捉えている人が多いと思います。
しかし、ネイティブスピーカーにとって
「Please」の意味は「お願いします」だけではありません!
きちんとした「Please」の意味を知っておかないと、
使うべきところで使えなくなってしまいます。
筆者は米軍基地で接客業務をしましたが、
その際に学んだ「Please」の使い方や会話表現を紹介していきます。
やはり自分の言葉でスムーズに会話できると楽しいですし、
本当の「Please」の意味について分かれば、
相手から「あ、英語上手なんだ!」と思ってもらえますよ!
「どうぞ」は Please ではない?
「どうぞ」は英語で何という?と尋ねられると
まっさきに思いつくのでは“please”ではないでしょうか?
実はネィティブの「どうぞ」の表現は状況により異なり、
日本では“please”さえ言えば丁寧にお願いをできる、と考えられがちですが、
伝え方を誤るとpleaseを使ったとしても
失礼な印象を与えかねないのです。
本題の英語に入る前にまず
日本語で「どうぞ」というシチュエーションを列挙します。
「ご利用ください」
→「どうぞご利用ください」
「お構いなく」
→「どうぞお構いなく」
「お先に行ってください」
→「どうぞお先に行ってください」
「こちらへお入りください」
→「どうぞこちらへお入りください」
「お受け取りください」
→「どうぞお受け取りください」
「ご自由に」
→「ご自由にどうぞ」
目上の人やお客様に対して何かを譲るときや促すとき、
渡すときに我々日本人は「どうぞ」という言葉を使いますね。
いわばクッション言葉の作用をし、
「どうぞ」の一言があるのとないのとでは
「丁寧さ」の印象が異なります。
さて本題に入り、英語ではどうでしょうか?
上記に列挙した言葉を
pleaseを使って直訳で英語にしてみます。
- “please use this”
→あなたが喜んでくれるなら、これを使って。 - “please go ahead”
→あなたが喜んでくれるなら、まっすぐ進んで。 - “please come in this way”
→あなたが喜んでくれるなら、お入りください。 - “please take this”
→あなたが喜んでくれるなら、ご自由にどうぞ。
もちろん意味としてきちんと伝わる文章もありますが、
なんだかお堅い表現になってしまい、
場合によっては失礼にあたるかもしれないのです。
その理由をわかりやすく説明します。
Please の本当に意味とは?
とりあえずpleaseを使えば、
丁寧になると誤解されているようですが、
実はそうではありません!
Pleaseを使いすぎると、
しつこい印象を与えてしまいます。
なぜならPleaseには
もしあなたが喜んでそれを受け入れてくれるのなら「お願いします」
の意味があるからです。
では次の例文をplease 本来の意味で、日本語訳にしてみましょう。
あなたが喜んでくれるなら、座ってください。
なんだか押し付けてる感じになってしまいますよね。
では先ほど羅列した「どうぞ」のシチュエーションではどうでしょうか?
- “please use this”
→あなたが喜んでくれるなら、これを使って。 - “please go ahead”
→あなたが喜んでくれるなら、まっすぐ進んで。 - “please come in this way”
→あなたが喜んでくれるなら、お入りください。 - “please take this”
→あなたが喜んでくれるなら、ご自由にどうぞ。
・・・これらはまだ良いでしょう。
しかし、
- “please Don’t mind me”
→あなたが喜んでくれるなら、私を放っておいて。
なんだかおかしな文章に見えると思いませんか?
いったいどのような場面で使うのか考えづらい言葉ですし、
丁寧にお願いしているというよりも、
けんか腰に聞こえてしまいますね。
なにかをオファーされてやんわりとお断りしたい場合、
相手に気を使わせたくない場面では
「どうぞお構いなく」はシンプルに
“I’m good. thank you”
“that’s fine. thanks” |
などの表現を使用します。
FineやGoodはHow are you? と尋ねられた時の
あいさつの返事だけではないのですね。
本題に戻りまして、
どうすればしつこい印象にならず、
丁寧に「どうぞ」と言えるでしょうか?
実は、英語で「どうぞ」は状況により表現方法が異なるのです。
Please 以外の丁寧な英語表現
- Here you are. Here you go.
(買い物した商品など)物を渡されるとき
- Here is your
レシートなどを渡されるとき
- After you
相手に道を譲るとき
- if you want to
相手の意思を訪ねつつ、促したいとき
- Help yourself
無料配布のお菓子を勧めるときなど
では1つずつ例文を分かりやすく解説していきますね!
Here you are :Here you go
「買い物をして、レジで購入物を渡されるとき」を想定た例文です。
レジの人:Its 9doller please.
合計9ドルです
レジの人:Here you go
どうぞ(お受け取りください)
レジの人:Have nice day
良い一日を
という表現を使います。
“Here you are”
“Here you go”
の具体的な違いですが、
“Here you go“はかなりくだけた表現なので、
目上の人には使わない方が良いかもしれません。
さらに深く掘り下げると
goは「行く」という意味なので、
立ち去るであろうと推定されます。
例えば、買い物をした商品を店員がお客に渡す時などに使われるケースが多いです。
“Here you are”と“Here you go”については
こちらの記事に詳しくまとめました。
Here is your~
「買い物をして、レジでレシートを渡されるとき」を想定した例文です。
合計9ドルです
Here is your receipt
レシートでございます
Here you go
どうぞ(お受け取りください)
Have nice day
良い一日を
“Here is your receipt”
これを直訳すると
「これがあなたのレシートです」という意味です。
主語と動詞をはっきりさせ丁寧に言うことで、
丁寧な印象を与えられます。
「レシートをどうぞ。」を
“Receipt please”と言ってしまうと
“Can I have receipt please”
「レシートをください」という逆の意味になってしまいます。
なので、間違えても“receipt please”なんて
言わないように気を付けなくてはいけません。
After you
「人と同時に入り口に入りそうになって、道を先に譲るとき」を想定した例文です。
After you
「あなたの後に行きます」
please を使って、
Please go ahead
「先に行ってください」 |
これでも意味は通じますが、
少し乱暴な印象になってしまいます。
男性が女性に先に道を譲るときは
“Ladies first”
(女性に対して)お先にどうぞ
とさらりと言えると紳士的で好印象ですね。
ちなみに、相手からなにかを尋ねられた時に
“Go ahead”を使って「うんいいよ」ということが出来ます。
このペン使ってもいい?
“Go ahead”
うんいいよ
“Go ahead”は覚えていて便利なフレーズです。
ただし注意点としては、
カジュアルな印象なので友人間にとどめたいですね。
if you want to~
if you want to は、
相手の意思を訪ねつつ、促したいときに使えます。
「家に遊びに来た友人に飲み物を進めるとき」を想定した例文です。
もしよかったらコーヒーどうぞ
“Sure that will be great, thanks”
はい ありがとう
といったように自分のオファーを訪ねつつも
相手に選択肢を与える印象があるので、
より几帳面な表現となっており使い勝手のいいフレーズです。
Help yourself~
Help yourself は、
無料配布のお菓子を勧めるときなどに使えます。
「友人の家でパーティが開かれ手作りクッキーを持参し皆さんに勧めたいとき」を想定した例文です。
クッキー作ったからもしよかったらご自由にどうぞ
“That’s awesome thanks”
そりゃ最高だ どうもありがとう
“please take it for free”
なんて言ってしまうと意味は通じますが、
お堅いロボットが話す変な英語に聞こえます。
口語英語でこの表現はあまり自然な英語ではないですね。
まとめ
- 「どうぞ」=pleaseではなく状況によって英語表現が異なる
- pleaseの乱用はしつこく感じるし、本来伝えたい物事と意味が異なってしまう場合もある
- Please = if it pleased you お願いします の意味である
英語で「どうぞ」の表現例一覧
- Here you goもしくは Here you are
レジなどで物を渡すときに言う - Here is your
所有者が誰であるか強調しつつ物を渡すとき - Go ahead
カジュアルな返事 道を譲るとき、何かをお願いされ了承するとき - After you
道を譲るときのより丁寧な表現 - Ladies first
男性が女性に対して道を譲るときのフレーズ - If you want to
相手の意思を訪ねつつ、何かを促したいときに - Help yourself
ご自由にどうぞのフレーズ
ぜひフレーズをたくさん覚えて
英語でよりあなたを豊かに表現してみてください★